約 875,945 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1843.html
すっきりしたいわあああああ!! 14KB 虐待-いじめ 制裁 ギャグ 理不尽 自滅 家族崩壊 駆除 野良ゆ 姉妹物 れいぱー 現代 虐待人間 ぺにまむ 今回はあっさりめです。 ・れいぱーが出ます。 ・お兄さんがれいぱー以上に理不尽です。 ・俺設定あり。 ・展開が変なのはいつもの事ですから許してください。 天然あき 「きょうもすっきりするわああああああ!!!」 「ありしゅもすっきりしちゃいわあああああ!!!」 「んひょおおおおおおお!!!」 「何なんだ一体…?」 男がコンビニからの帰り道、ラフな恰好で川原近くを歩いていたらゆっくりありす三匹の奇声に男は反応してビックリした。 この三匹のありすは言うまでもなくれいぱーだ。 二匹はサイズが若干小さいゆっくりな所を見ると親子だろう。 子ゆっくり以上のサイズなのに赤ゆっくり言葉である事から大分甘やかされてきたのだろう。 「きょうはどんなゆっくりですっきりしましょうかしら?」 「きにょうのきんのぴきゃぴきゃしゃんをちゅけたまりしゃとぱちゅりーはなきゃなきゃだったわ!!」 「んひょおおおおおおお!!!」 「そうね、きのうはかいゆっくりだったからきょうはのらにしましょう!!」 れいぱー共は百戦練磨のれいぱーのようだ。 飼いゆっくりすらも毒牙にかけながら今もこうしてのうのうと生きている時点でそれを物語っている。 まぁ、だからこそこの男と出会ったのだが…。 もはやゲスゆっくりとこの男はプラスとマイナス、S極とN極のようなものだ。 自然と引き寄せあっていく。 いつかドゲスまで退治しそうで怖くなってくる。 しかも悪意無しでやりそうだ…。 それはさておき、偶然にしろ何にしろ男は出会った。 そしてそれはれいぱーにとって破滅を意味する事を今この場では誰も知らなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「君達のすっきりってそんなに大事なんだ…」 所持していた菓子パンで餌付けが完了した男が先程のれいぱー達に尋ねる。 「ぞのどおりよおおおおおおお!!! まりざもでいぶもぱぢぇもみょんもちぇんもれびりゃもふらんもぎめえばるもびんなびんなありずにずっぎりざれだがっでるのよお゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「「んひょおおおおおおおおお!!!」」 醜悪なアヘ顔でぺにぺにをいきり立たせるれいぱー三匹。 これだけで有害生物であると断定出来るのだが、男は気にもしない。 「そっか…君達もすっきりしたいのかい?」 男はれいぱー三匹に問い掛ける。 すると、 「あだりまえでじょおおおおおおおおおおおおお!!!ばがなのおおお!?じぬのおおおお!?」 「ばきゃないにゃきゃもにょにょじじいはゆっきゅりしにゃいでときゃいはにゃまりしゃをちゅれちぇきちぇね!!」 「んひょおおおおおおおお!!!」 この世の醜悪さを凝縮したようなれいぱー三匹の顔を見ながらも男は顔色一つ変えず笑顔で、 「なら俺がすっきりさせてあげるよ」 と言った。 「「「ゆゆゆ!!?」」」 その提案はれいぱー三匹にとっては渡りに舟だった。 飼いゆっくりは特上もの。 野良ゆっくりを捕まえるのも人間の方がうまい。 今まで苦労して相手を探してきたがそれもしなくて済む。願ってもない事だった。 「だっだらざっざどどがいはなまりざをづれでぎなざいいいいいい!!!」 「なびのびゆっぐりじゃとぎゃいびゃなありじゅはまんじょぐじないわよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「んひょお゛お゛お゛お゛お゛!!!」 男にまくし立てるれいぱー三匹。 「それじゃ行くよ」 それに対し男は終始笑顔のままだ。 そして、 「ゆ゛?ぎだないででどがいばなありずにぶれるなあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 薄汚いれいぱーを抱え、 「はなぜごのいながぼのおおおおおお!!!」 暴れる親れいぱーありすのぺにぺにに触れ、 「えいや」 ぷちりとぺにぺにをひきちぎった。 「ゆ…?」 あまりにも自然な動作にれいぱーありす三匹は呆然とした後一拍おいて、 「ゆぎょおおおおおおおおおおおお!!? ありずのとがいばなべにべにがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「「ゆげえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」」 悲痛な絶叫を上げる。 「はい、これでよしっと」 ぺにぺにを放り投げ、親れいぱーを解放する。 すると、親れいぱーは一目散にぺにぺにのある場所に跳ねて行く。 カスタードの道が完成する。 「もどっでね!!ありずのどがいばなてんをづぐぺにぺにはありずのどごろにもどっでね!!」 舌でぺにぺにと傷口をくっつけたりしようとするが手がないゆっくりでは上手くいかない。 「よきゅもおきゃあしゃんにょときゃいはなぺにぺにをおおおおおお!!!」 「ゆっきゅりしぇいっしゃいしゅるわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! んぴょおおおおおおおおおおお!!!」 子れいぱー二匹が親のぺにぺにの仇をとろうと体当たり(ぺにぺにこすりつけ)をやってくる。 だが男は気にせず、 「それじゃ、君達のも取っちゃおっか」 笑顔で宣告した。 途端に捕まる子れいぱーありす。 「は、はにゃしぇえええええ!!?ありしゅのときゃいはにゃちぇんをちゅきゅるぺにぺにをとりゅなああああああ!!?」 天を創るのかちぇんを作るのかよくわからない子れいぱーありすのぺにぺにを男は掴み、 「ちぇいや!」 親と同じようにひきちぎった。 「んぎょあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 子れいぱーありすの絶叫が響き渡る。 「よし、これでオッケーと」 男は満足するとぺにぺにを放り投げ、子れいぱーありすを解放する。 「ぺにぺにぎゃ…きょれじゃみんにゃをあいしぇにゃいよ…」 呆然とする子れいぱーありす。 それを見て男は微笑んだ後、 「んひょおおおおおおおおお!!!にげりゅよ!!ときゃいはなありしゅはみゃじゃみゃじゃときゃいはにゃちゅっきりをしゅりゅしみぇいがありゅのよ!!」 「あ、いたいた。おーい待ちなよー」 「どうちちぇおっきゃけちぇきゅりゅのおおおおおおおお!!?」 逃げ出していた子れいぱーありすのもう一匹を追いかけだした。笑顔のままで…。 子れいぱーありすのぺにぺにをもがれた絶叫が響くにはそれから一分もかからなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― すっきり。 一、わだかまりがなくて気持ちのよいさま。また、余計なものがなくて、はっきりとしているさま。 二、服装、姿勢などが洗練されていて、人に好感を与えるさま。 三、残るものが何もないさま。 四、(後に打ち消しの語を伴って用いる)ちっとも。全く。全然。 まぁすっきりの意味を辞書で調べると大体こんな答えが出てくるだろう。 男の頭はすっきりとはこういうものだという考えがあった。 そして、男はゆっくりの生殖についてあまり詳しくなかった。 ゆっくりには植物型と胎生型のにんっしん方法がある。 すーりすーりによる交配とぺにまむを使った交配の仕方の二種類だ。 初期のゆっくりは植物型にんっしんが多く、その後に胎生型にんっしんが多く見られるようになった。 男の読んだゆっくりを調べた書物は古く、ぺにまむによる交配があまり書かれてなかったのだ。 そしてゆっくり達が交尾=すっきりという使い方をするのも知らなかった。 だからすっきり=交尾という考えにも至らず、尚且つぺにぺにという存在すら知らなかったのだ。 それプラスれいぱーありす三匹の言葉から「すっきり」とは望んで行うものというのを察した男はすっきりの言葉の意味の内、一の意味が答えだと判断した。 その結果、気持ちがいい、余計なもの、とは何かと男判断で考えた所、今まで見たゆっくりには付いていなかった腫瘍(ぺにぺに)がなくてさっぱりとしているさま。がすっきりじゃないかという結論にたどり着いた。 ゆっくりは胴付き以外手はない。 だからこのありす達は自分の身体に出来た腫瘍(ぺにぺに)が取れずにゆっくり出来ないんだ。 他のゆっくりもすっきりしたがるという事は腫瘍は何かゆっくりにとってよくない病気で、このありす達はそれを取って治療しているゆっくりで、 きっと自身もそれに感染してしまったのにそれでも他のゆっくりを治療しようという素晴らしいゆっくりだと男は思い込んだ。 そしてそんなありす達についた余計なものである腫瘍(ぺにぺに)を取り、他のゆっくりと同じようにしてすっきりすればきっとゆっくり出来るのだろうという結論が男の中で生まれた。 その結果がれいぱーありす三匹のぺにぺにがもがれるというものだった。 余計なもの(ぺにぺに)が無くなってすっきりしたれいぱーありす三匹を見て男は満面の笑みを浮かべる。 あくまで善意、悪気は一切ない。 中途半端にゆっくりの生態を知ったからこそ出した結論。 ゆっくりが植物型にんっしんをすると知っていたからぺにぺにを余計なものと判断したのだ。 「これですっきりできたでしょ?」 男はぺにぺにを失い、呆然としているれいぱーありす三匹に満面の笑みで言う。 「ぜんぜんすっきりでぎないわよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「ぎゃえじぇえええ!!! ありじゅのとぎゃいはなぺにぺにきゃえしぇええええええ!!!」 「やじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! じゅっぎりじだいいいいいい!!!」 しかしれいぱーありす三匹から返ってきたのはすっきり出来たとの喜びではなく男に対する怨嗟とすっきりしたいという欲求だった。 「これじゃまだすっきり出来ないって事なのか?」 男は邪魔な腫瘍を取り除いたからさぞやすっきりしてゆっくり出来るのだろうと本気で思っていたから驚いていた。 「すっきりするには…そうだ!」 れいぱーありす三匹をすっきりさせるにはどうしたらいいかを考えた男は閃いた。 そうすると男はれいぱー三匹を瞬く間に抱えて川のすぐ側にやって来た。 ぺにぺにはそこに置きっぱなしにした。 「はなぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! ぎだないでべざわるな゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「まぁまぁ、すぐにすっきりさせてあげるから」 「なにいっでぶのぺにぺにがなぎゃずっぎりなんででぎばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 男は笑顔のまま親れいぱーありすを顔面から川に突っ込んだ。 「ごぼがぼげぼ!!?」 頭を押さえ付けられた親れいぱーありすは水を飲み込む。 逃げられる術はない。 ぺにぺにをなくして傷付いた場所からカスタードが流れていく。 「さて、これでいいかな」 男が一分位経過したところで親れいぱーありすを解放して岸辺に置く。 「ぐぴゃ…びょうやじゃ…」 「おきゃあしゃああああん!!?」 「だいじょうぶ!?ゆっきゅりできりゅ!!?」 そんな親れいぱーに近付く子れいぱー二匹。 「これでさっぱりしてすっきり出来たでしょ」 そしてそんなれいぱー三匹に笑顔を向ける男。 ここまで行くと人を殺してそうな雰囲気すら漂ってくる。 男は顔を洗ってさっぱりすればすっきりできると考えたのだ。 それに対して返ってくる答えは、 「ぞんなわげないでじょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 …だった。 当然と言えば当然だ。 だが男にとっては予想外だった。 「え?…そんな…これも駄目なんて…じゃあどうすれば…」 男は狼狽する。 しつこいようだがこれは演技ではなく本心である。 「よし!それじゃ…」 男がまた何か考えついたようだ。 するとそれを察知してか、 「ぼうやばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!おうぢがえぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 親れいぱーありすはさっきの水浴びによって恐怖心が植え付けられ、泣き喚いて川沿いに逃げ出した。 「おきゃああしゃんまっちぇえええええ!!?」 「んひょおおおお!!?」 その子供達も後に続く。 「あ、ちょっと!?」 男がそれに驚く。 今度は買っていた菓子パンをプレゼントしようとしていたので反応が遅れてしまった。 「ゆひいぃ!!?」 すると、男の声に恐怖したのか親れいぱーありすが大袈裟に反応する。 「ゆぴゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 その結果親れいぱーありすの丸い身体が転がり、川へとポチャンと落ちてしまった。 「「おきゃあしゃあああああああああああんん!!?」」 残された子れいぱー二匹が叫び声を上げる。 「ぐぶげぼごぼおおおお!!?」 意外と川の流れは速く、底も意外と深かった為どんどん親れいぱーありすは流されていく。 あの身体では泳ぐ事すら出来ないだろう。 何とかして浮いてはいるが時間の問題だ。 「ゆんやああああああああああ!!?」 子れいぱーありすが叫ぶ。 だが助けには行けない。 行けばミイラ取りがミイラになる。 結局我が身が一番可愛いかった。 一方、 「ああ、なんだ。顔だけじゃなくて水浴びしたかったんだ」 男は一人勝手に納得していた。 そして、 「それじゃ、君達も水浴びしよっか」 ごく自然に子れいぱー二匹を両手で掴んだ。 どうやら親れいぱーありすの行動を事故ではなくすっきりの一環だと考えたようだ。 「ゆゆう゛う゛う゛!!?」 「やべろぐぞじじい゛い゛い゛い゛い゛!!?」 それは遠回しではない死刑宣告だ。 男の手から逃れようとするががっちりと握られた手はそれを許しはしない。 「たずべごぼお゛お゛……!!?」 親れいぱーありすが力尽きて沈んだ頃、 「やじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 子れいぱーありすが川に望む望まないに関わらず身投げした。 ジャポンといい音が聞こえる。 そしてそのまま浮かび上がる事は二度と無かった。 「どうぢでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!? どうぢでどがいばなありずがごんなべにあばないどいべばいのぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!?」 それを見て最後の一匹となったれいぱーありすは泣き叫ぶ。 「だって君達すっきりしたいんでしょ?」 男は笑顔のままにありすに尋ねる。 男からすれば友達とプールに行った際に友達をプールに投げ込むみたいな気分で言ったのだろう。 だがれいぱーありすにとってそれは死も同然だ。 「ずっぎりはじだいげどごんなのずっぎりじゃないわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!いやだあ゛あ゛あ゛あ゛ずっぎりじだい゛い゛い゛!!! とがいはなあいをびろべだい゜い゛い゛!!!ごんなどごでじびだぶない゛い゛い゛い゛い゛!!!」 男にはもはや泣きじゃくるれいぱーありすが何言ってるのかわからなかった。 「遠慮しなくていいからね。それじゃいっくよおおおおおおお!!!」 「やあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛おぞらをどんでぶみばい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 どんなものにも全力投球な男は本気でれいぱーありすを投げた。 そして他の家族と同じように子れいぱーありすは川の冷たい水の洗礼を味わった。 『ごぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?』 前進に走る冷たさと痛み。 れいぱーありす自身は気付いていないが水に飛び込んだ時の衝撃で身体の一部分がちぎれ飛んだのだ。 『ごぼぼぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?』 自分の状況も把握する暇なく流されていくれいぱーありす。 『だべば!!だべばだぶう゛う゛う゛う゛う゛!!?』 傷口からカスタードが川の流れに乗って勢いよく流れ出ていく。 勿論れいぱーありすも流されていく。 この先このれいぱーありすがどうなるかはわからない。 親のように岩の隙間に引っ掛かって魚に食べられるか。 先に身投げした妹のように流され、削られて跡形もなくバラバラにされるか。どうなるかわからない。 唯一つ確実なのは、 『ぼうやばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!おうびがえ゛ぶぼお゛お゛お゛お゛お゛!!?』 生きて、川から出る事は不可能だという事だった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「これですっきり出来たかな?」 男はれいぱーありす達が飛び込んだ場所を見ながら呟く。 浮かんで来ないが、男はきっとそのまま泳いで何処か行ったのだろうと判断した。 嫌がる素振りをしていたような気もするが、あれは多分ありす種がよく使う「つんでれ」というものだと判断して自己完結した。 「さて、と…帰りますかね。人参もやっと処分し切れたし、今日は久し振りに人参のない晩飯が食えるぞー」 男は背筋を伸ばしてストレッチしながら嬉しそうに我が家へと帰って行ったのだった…。 END あとがき 餡サイクロペディアに自分の事が書かれている事に喜ぶと同時に「しんしゃくしゃんがよめぇなくちぇぎょめんにぇ~!!」と書かれてたので これは「…謝らなくって…いいんだよ…」と言って書かねばなるまいと新作を「銀バッジまりさの末路」そっちのけで製作。 反省はしている。しかし後悔はしていない。 ………すいません、次こそはちゃんと「銀バッジまりさの末路」完結させますんで許して下さい。 それと前回名前を記入し忘れたりする等変な展開等色々ミスをしてしまい大変申し訳ありませんでした。 それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。 過去に作ったSS ふたば系ゆっくりいじめ 293 おかざりがないとゆっくりできないよ! ふたば系ゆっくりいじめ 311 きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!! ふたば系ゆっくりいじめ 347 れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 397 大好きだよ ふたば系ゆっくりいじめ 447 おきゃあしゃんのおうちゃはゆっきゅちできりゅね! ふたば系ゆっくりいじめ 521 元銀バッジまりさの末路 上 ふたば系ゆっくりいじめ 543 元銀バッジまりさの末路 中 ふたば系ゆっくりいじめ 630 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 上 ふたば系ゆっくりいじめ 631 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 下 ふたば系ゆっくりいじめ 669 おうちのなかでかわれなくてごめんね!! ふたば系ゆっくりいじめ 677 元銀バッジまりさの末路 下 ふたば系ゆっくりいじめ 750 あまあまおいてさっさとでてってね!! ふたば系ゆっくりいじめ 803 雨の日はゆっくり遊ぼう 天然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 無限ループつまんね -- 2015-01-25 01 37 08 ↓↓↓↓ まりさだとおもったか!? 儂じゃよ!! -- 2013-04-07 15 44 05 おにいさんバカスwwww まあ結果的に良し。 -- 2012-09-12 16 23 19 レイパーざまあwwww 鬼威産感違いしすぎwww -- 2012-07-27 13 41 48 ↓鬼威惨「まりさと思ったか!?俺だよ!!」 -- 2011-11-03 15 50 23 んほおおおおおお!!まりさがいるわあああああああ!!! -- 2010-09-27 18 57 05 ばかだけどかっこいいんだね~ わかるよ~ -- 2010-07-24 07 38 27 このにんげんさんはうらづけもないのに、おくそくでこうどうしすぎなのぜ。 -- 2010-06-22 12 04 30
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2693.html
しゃんはいとほーらいとその子供 25KB 虐待-普通 考証 理不尽 同族殺し 共食い ツガイ 群れ ドスまりさ 希少種 自然界 人間なし 独自設定 ぺにまむ 天然あきの自然もの初チャレンジ。人間は出ません。 ・俺設定が大いにありますので御了承下さい。 ・原作東方を知らなければ分からない点がありますのでご注意下さい。 ・相変わらず展開がおかしいです。 ・人間は出て来ません。 ・ちょっとゆっくりの域をはみ出したゆっくりが出ます。 天然あき 「しゃんはーい」 「ほーらい」 珍しいゆっくり二匹がぴょんぴょんと跳ねていく。 彼女達はゆっくりしゃんはいとゆっくりほーらい。 通常種のゆっくりありすとセットで見られる希少種の中でも上位に位置している。 他にも亜種がいるそうなのだがそれはしゃんはいとほーらい以上に希少なので割愛させてもらう。 大体ゆっくりありすと共に行動しているのが多く、このようにありす抜きで行動しているのはとても珍しい。 「ゆううぅ…」 するとしゃんはいとほーらいの行く先に呻き声を上げ、黒ずんでいく饅頭が一つとゆっくりがいた。ゆっくりありすだ。 「まだまだとかいはすっきりをするわよおおおおおおお!!!」 ……どうやられいぱーのようだ…。 本来なら会ってはならない部類のゆっくり。 しかし、 「しゃんはーい」 「ほーらい」 しゃんはいとほーらいは何でもないようにれいぱーありすに近付いて行く。 「ゆゆ!?」 れいぱーありすもそれに気付く。すると、 「とってもとかいはなおにんぎょうさんね!ありすがうまくあやつってあげるわ!!」 「しゃんはーい」 「ほらーい」 れいぱーありすはしゃんはいとほーらいを襲う事なく共に跳ねて行った。 ゆっくりありすとしゃんはいとほーらいは共生関係にあるとされている。 何故かありすと共にいるしゃんはいとほーらいは戦闘能力が高くなるという事がある。 そしてありすの命令通りに動く。 それにより、ありす単体では捕らえられない高所にある餌や、外敵に襲われても対処できるようになるのだ。 その代わり、しゃんはいとほーらいは喋れないという事でゆっくりできない奴として他のゆっくりに殺されるのをありすに防いでもらえるのだ。 ゆっくりの数は無駄に多く、下手な獣よりも遭遇の危険がある為これは大きいメリットなのだ。 こうして、ゆっくりしゃんはいとほーらいを連れたれいぱーありすが誕生したのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「んぼお゛お゛お゛お゛お゛ずっぎりい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ずっぎりい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 触手のように生えたぺにぺにを数本持つありすにすっきりさせられ苦悶の表情で黒ずんでいく何匹ものゆっくり。 「やべでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」 それをまじまじと見せ付けられるのは本来ゆっくりの中では強者の部類に入る筈のドスまりさだ。 「ゆっふ~なかなかとかいはだったわ~」 「しゃんはーい」 「ほらーい」 ありすは一息つく。 「さすがクイーンね!とってもとかいはよ!!」 「クイーンがすっきりするのをみたらありすもとかいはなすっぎりがじだぐなっでぎだわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!んほおおおおおおおお!!!」 周りの同じれいぱーありすがありすを褒めたたえる。 そう、あの時しゃんはいとほーらいに出会ったれいぱーありすは二匹を巧みに操り、何時しかありす版のドスまりさ、クイーンありすへと成長していたのだった。 しかもサイズだけならドスまりさの二倍近い超巨大サイズだった。 「ゆっふっふっふ♪さあめいんでぃっしゅよおおおおおお!!!」 何度もすっきりしたというのにクイーンありすは興奮冷めやらず、ドスですっき りしようと巨大なぺにぺにをいきり立たせる。 ドスまりさのドススパークのようにクイーンありすには何本ものぺにぺにを生やし、触手のように操る事が出来るのだ。 その為ドスサイズでありながら通常サイズのゆっくり相手でもすっきり出来るのだ。 だが、クイーンありすは全てのゆっくりですっきり出来るようになっている。 その為ドス用の極太ぺにぺにも存在するのだ。 「やべろお゛お゛お゛お゛!!?ぐるな゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ドスまりさの悲痛な叫びも虚しく極太ぺにぺにがドスまりさのまむまむに侵入する。 「ゆぎょおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」 一度もすっきりーを経験した事のないドスまりさは苦痛に喘ぐ。 「んほおおおおおおおおおおお!!!はつものはやっばりざいごうだわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 気持ちの悪い顔をしながらピストンするクイーンありす。 この世で上位に入るであろう醜悪な光景だ。 「とってもとかいはだわ…」 「んほおおおおおおおおお!!!」 「みてたらこうふんしてきたわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 周囲のれいぱー共も騒いでいる。 「ずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりいいいいいいいいい!!!」 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ あ゛あ゛あ゛!!?」 ドスまりさがみるみる内に黒ずんでいく。 「ゆふぅ…なかなかにとかいはだったわ…」 ドスまりさを完全に黒い塊にした後満足げにクイーンありすは告げる。 「んほおおおおおおおおおお!!!やっぱりクイーンはせかいでいちばんとかいはだわあああああああああああああ!!!」 「「「クイーン!!!クイーン!!!クイーン!!!クイーン!!!」」」 「「「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」 クイーンのあまりのとかいはっぷりに周囲が騒ぎ出す。 「ゆっふっふ…ゆ~ふっふっふっふ!!!」 クイーンありすは高笑いする。 これが今森に住むゆっくり達にとって脅威となっているれいぱーの群れであった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「やっぱりすっきりするのはまりさがいちばんね!!」 「いえけんじゃなぱちゅりーこそとかいはなあいのすばらしさをりかいしてくれるわ!!」 「いいえ!でいぶこそとかいはなあいでじょうかしてあげるべきだわ!!!」 とかいはなあいを与えるのにどのゆっくりが一番相応しいか話すれいぱーありす達。 「ゆふふ…とってもとかいはね…」 クイーンありすは笑う。 あの時しゃんはいとほーらいに出会ってから順風満帆。薔薇色のゆん生を送っていた。 「しゃんはーい」 「ほーらい」 そんなクイーンに甘い林檎を持って来るしゃんはいとほーらい。 巨大なサイズのクイーンはそれを一口で食べてしまう。 「ゆふふ…む~しゃむ~しゃ…まあまあとかいはね…もっといいのをもってきなさい」 持って来てもらっておきながら満足しないで文句を言うクイーン。 今はすっきりしてけんじゃもーどになったありす達は更なるとかいはなあいという名のすっきりに向けてドスまりさの溜め込んでいた食糧を食べる宴を行っていた。 今回襲ったドスはどうやら食糧管理には優秀だったようで、れいぱーの群れが満足のいく食糧はたくさんあったのでれいぱーは満足のいくまで食料を食い荒らす。 「しゃんはーい」 「ほーらい」 だがそんな中でしゃんはいとほーらいは食べる時間すら与えられず食糧調達に向かわせられる。 操り手であるクイーンからすればしゃんはいとほーらいは都合のいい道具でしかないのだから当然と言えば当然だ。 道具なのだから与えられる恩恵は全て自分のものであるのはクイーンにとっては当たり前なのだ。 「ゆぶ!?」 そう思っていたクイーンにチクリと何か痛みが走る。 「ゆ?なにかしらいまのは?とかいはじゃないわ…」 突然の痛みに気分を害されたクイーンは不満げな顔をする。 それが崩壊の予兆であるとは、クイーンは知る由もなかった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 皆が寝静まった頃…。 「しゃんはーい…」 「ほーらい」 ゆっくりしゃんはいとほーらいがひそかにクイーンの側に回る。 「ゆぴぴ…」 クイーンは完全に寝入っており、しゃんはい達の行動に気付く様子すらない。 「しゃんはーい…」 するとしゃんはいから針のように細く鋭利な突起が出現する。 それはしゃんはいのぺにぺにであり、それをクイーンの皮に突き刺した。 「……!?」 クイーンは小さく震えて反応するがそれだけで再び寝息を立て始める。 ほーらいもしゃんはいと同じようにぺにぺにを突き刺していった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆわああああああああああああれいぱーだあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「「「んほおおおおおおおおお!!!」」」 れいぱーの群れに襲われるゆっくりの群れ。 「むっきゅうううううおしかえすのよおおおおおおお!!!」 「「「ゆおおおおおおおおおおお!!!」」」 群れのけんじゃであるぱちゅりーのもとれいぱーの群れに対抗するゆっくりの群れ。 「んほおおおおおおおおお!!!」 するとクイーンが触手から消防車のホースから水を放出するように精子カスタードを噴射する。 それは放物線を描き、ゆっくりの群れに降り懸かる。 それを浴びたゆっくりは、 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 頭から数本の茎を生やして黒ずんでいく。 「む゛ぎゅ…」 けんじゃのぱちゅりーもそれを浴びて息絶える。 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぱちゅりーがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 司令塔の死亡は戦局を左右するには十二分だった。 「「「んほおおおおおおおおおお!!!」」」 「ぐるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 どうやらあれで勝敗は決してしまった。 「たずげでドズう゛う゛う゛う゛う゛!!?」 「ドススパークをうっでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ずっぎりい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「ゆ、ゆうう…」 大将であるドスに助けを求める群れのゆっくり達。 もはやれいぱー達を止められる余力のなくなったゆっくり達ではドススパークだけが頼りだった。 というか頼まれるまでドススパークを放とうとしない時点でここのドスはあまり優秀ではないようだ。 「ゆ、ゆうううどうずればいいのぱちゅでぃいいい!!?」 どうすればいいかわからず、今はもういないぱちゅりーに助けを求めるドス。 この時点で群れのゆっくりに勝ち目はなくなっていた。 だが異変はその直後に起きた。 「ゆぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 突如辺りを覆い尽くさんばかりの悲鳴が響き渡る。 それはドスでも群れのゆっくりでもれいぱーでもなく、クイーンありすのものだった。 「ゆっぎぎぎぎ…ぎぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」 クイーンが口から泡を吐き、白目を向いて痙攣しだす。 「しゃんはーい…」 「ほーらい…」 それをしゃんはいとほーらいは感慨深げに見つめていた。 「ひぎげ…!!?た、たずげ…とが…!!?」 クイーンはしゃんはいとほーらいに自分を助けるように命令したつもりなのだろう。 だがしゃんはいとほーらいは感慨深げにクイーンを見るだけだ。 「!!!?」 今までクイーンの命令に背いた事のないしゃんはい達が自分の命令を聞かないなんて初めてだった。 クイーンは今この激痛がしゃんはいとほーらいが原因によるものだと気付いた。 今まで散々世話して来てやったのに…!!? 都会派な自分の側にいる事を許してやっていたのに…。 クイーンの中に裏切られた怒りと恩を仇で返された怒りが沸き上がる。 実際は世話してきたのはしゃんはい達の方なのだがクイーンはそんな事気程にも思わない。 だが、いくら怒ろうとも既にクイーンは行動出来る程の余裕はなくなっていた。 「んぎぎ…ひゅげげげげ!!?」 「クイーン!!どうしたの!?そのかおはとかいはじゃないわ!!?」 前線で興奮状態となってれいぱーモードとなっているありす以外のありす達が心配げに叫ぶ。 「ゆ?なにがおきたの?」 ドスまりさもクイーンに何かあったのに気付いたようだ。 本来ならそこでチャンスと判断してドススパークかゆっくりオーラを行うべきなのだが相変わらずその選択肢は浮かばないようだ。 「ゆぎィ!!?」 クイーンが一際大きく揺れる。 そしてそれと同時に変化は起きた。 クイーンの額から角が生えてきたのだ。 「ゆ?」 「んほ?」 クイーンありすの額から生えてきた角に茫然とする周囲のれいぱー。 「ゆごぼえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 そしてクイーンの悲鳴と共に角はどんどん伸びていき、最終的に腕も生えてきた。 「ぎひ…けびぇやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 クイーンほ絶叫と共に腕の生えてきた部位からメリメリとクイーンの身体が裂けていく。 「ゆ…ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 クイーンのあまりにも惨たらしい惨状に悲鳴を上げるれいぱー。 それは興奮状態のれいぱーとそれに襲われているゆっくり以外の行動を止めてしまう程のものだった。 「ぷるぱあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 クイーンの絶叫と共にクイーンの顔が縦に裂ける。 勢いよく飛び散るカスタード。 元々ドスタイプの中でも巨大であった身体はカスタードの量も半端ではなかった。 だが重要なのはそこではなかった。 「な、なにごれえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 「………………」 重要なのは…クイーンありすから出て来た何かだった。 それは黄色い長髪に赤い大きなリボン。 両手には剣を持ち、黒い洋服にエプロンをつけた服装のクイーンありすに匹敵する胴付きゆっくりが姿を現した。 「………………」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 そのゆっくりのただならぬ雰囲気にしーしーを漏らすれいぱー。 「しゃんはい…」 「ほーらい…」 その巨大ゆっくりを満足げに見るしゃんはいとほーらい。 その巨大ゆっくりはまるでしゃんはいを胴付きにしたような外見である事からもわかるようにしゃんはいとほーらいの子供であるのだ。 この巨大ゆっくりは希少種の中でもしゃんはいやほーらい、いやありとあらゆる希少種の中でもトップレベルに希少な存在すら疑われている超希少種「ゆっくりごりあて」である。 両手に剣を持ち、その巨大さで熊すら倒せてしまい、ドスでは勝てないというはっきり言って「僕が考えたさいきょうのゆっくり」みたいな厨二ゆっくりである。 「…………………」 ゆっくりごりあては辺りを見回す。 「ゆ゛…ゆ゛あ゛あ゛…」 辺りにいるゆっくりが恐怖に震える。 一瞬にして狩る側と狩られる側が決定していた。 「………………」 ごりあてが剣を振り上げる。 そして勢いよく振り下ろす。 それだけでクイーンありすの周りにいたれいぱー達が跡形もなく吹き飛んだ。 叫び声を上げる暇すらなかった。 「ゆ゛、ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 その絶叫が虐殺の始まりだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 殺されていく。 クイーンありすのもとに集ったれいぱー達がゆっくりごりあてに虐殺されていく。 『ゆ゛…ぁ…どうじべ…』 身体を引き裂かれ、ごりあての一撃に吹き飛ばされながらまだクイーンありすは死ぬ事は出来なかった。 だが何も出来ず、ただ仲間が虐殺されていく様を見ているしか出来ない。 『あり…ずの…とがい…はな…むれ…が…』 どうしてこうなったのだろう? 昨日までは順風満帆でこれ以上なくゆっくりしていた筈なのに…。 『どう…じで…』 クイーンはそうして訳がわからないまま絶望の中息絶えた。 最初から自分がこの為だけに生かされていた事さえも気付く事はなかった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「しゃん…はい…」 「ほ…らい…」 ごりあての行う虐殺を見ながらしゃんはいとほーらいは場違いな程穏やかだった。 安らかな笑みを浮かべて我が子の誕生を祝福する。 しゃんはいとほーらいには妊娠する機能が無いのだ。 だから子を為す際は他のゆっくり(殆どがありす種になる)が必要なのだ。 他のゆっくりの胎内を利用し、針のようなぺにぺにを使って子供を作成する。 しゃんはい達の注射は三度行われ、一度目はありすをごりあて誕生に可能なものに成長させる。 ドスまりさのドスまりさへの突然変異はドス因子等諸説があるがクイーンありすはこれが誕生要因である。 その為ドスに比べて数が少ないのだ。 一度目の注射でありすをクイーンありすにし、二度目で種を植え付ける。 クイーンありすのぺにぺにの多様化は受け手側に回らせぬようにして清潔な母体を保つ為と母体となりやすいありす種を増やす為である。 そして三度目の注射で胎内に潜んでいた種を急成長させ誕生させるのだ。 その結果生まれるのがゆっくりごりあてである。 一度目や二度目の注射は成功しても三度目が成功する個体は少ない為クイーンありすのまま一生を終えるありす種もいる。 だから、クイーンありすになったありすは死にたくないのならしゃんはい達を使い潰すか殺すべきなのだ。 その意味ではゆっくりごりあての母体となったありすはしゃんはいとほーらいを上手く利用してしまったが故にこうなったのだ。 しゃんはい達がありすに対して忠実なのも母体を損なわない為と三度の注射を終わらせるまで側にいられるようにする為であった。 そうした経緯の後に誕生したゆっくりごりあては生まれながらにしてドス以上の強固な身体を持つ為親の庇護等はいらない。 子を為し、後の世に続くものを生み出したしゃんはい達は卵を産み終えた鮭のように死んでいく。 「しゃん…は…」 「ほ…ら…」 二匹は眠るように息を引き取る。 その顔は幸福で、これ以上なくゆっくりとしたものだった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆ?なにこれ…」 ドスまりさは呆然と殺戮を行うゆっくりごりあてを見ていた。 次々とれいぱーありすが悲鳴を上げて吹き飛んでいく。 そこに一切の慈悲もなく容赦もない。 「……………………」 ごりあては両腕に持った剣を振り回す。 それだけで恐怖でしかなかったれいぱー達が死んでいく。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「おねがいじまず!!!いながものでいいがらゆるじでぐだざい!!!」 命乞いをするれいぱーが命乞う事すら阿呆らしくなるような暴力で消し飛ぶ。 「ゆわああああああ!!!かっこいいんだぜええええええええええ!!!」 そしてその光景を見ながら歓声に湧くゆっくり達。 群れのゆっくりからしたら突然現れてれいぱーを殺していくヒーローに見えたのだろう。 「ドスなんかよりもかっこいいよおおお!!!」 れいむが叫ぶ。 「ゆゆ!!?」 ドスまりさはれいむのその言葉に衝撃を受ける。 れいむの側からすれば仲間がれいぱーに襲われている間何もしなかったドスとれいぱー共を皆殺しにしているごりあてではどちらを好意的に見るか想像は簡単だ。 「ゆっくりできないドスなんていらないんだぜ!!」 「むきゅ、けんじゃなぱちゅりーはあっちのほうがゆっくりできるとおもうわ!!!」 「わかるよー!ドスはつかえないだねー!!」 周囲から次々と湧くドスへの非難。 ドスの自業自得ではあるがゆっくり達もあまりにも早い見限りである。 「どうしてそんなごといぶのおおおおおおおお!!?」 今までドスという事でチヤホヤされてきたまりさのはそれは大きなショックだった。 だがこれといって何かする訳でもなくただ泣き叫ぶだけであったが。 「ゆひいいいいいい!!?ありずはとかいはなあいをぜんせかいにひろめるすうこうなしめいがびゃ…!!?」 そうこうしている内にれいぱーの殆どが殺された。 れいぱーにすっきりさせられたゆっくりも死んでいるのが群れのゆっくりは気付きもしない。 頭の中で自分の味方と一度インプットされたのならそう思い込んでしまうのがゆっくりというものなのだ。 すると、何匹かのゆっくりごりあてに近付いていく。 「……………」 ごりあてがゆっくり達を見下ろす。 そしてそれに呼応するように、 「ゆっくりしていってね!!」 れいむはごりあてに対して満面の笑みで親愛の挨拶する。 無能なドスを見限り、群れの新たなリーダーと勝手に決められたそんなれいむに向けて、 「むんべ!!?」 剣を振り下ろして粉微塵にしたのだった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆ…?」 群れのゆっくり達は何が起きたわからなかった。 れいぱー共を殺したゆっくり出来るゆっくりの筈がどうしてれいむ(とその周辺のゆっくり)を殺したのかわからなかった。 「………………」 ごりあては何も言わない。 そのまま、れいむを殺した剣を横薙に振る。 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛でいぶべ!!?」 れいむが死んだ現実をようやく理解して叫び声を上げようとしたまりさが一撃のもと殺される。 ごりあての持つ剣に比べてゆっくりは小さかった為斬られるというより潰されると表記した方が正しいだろう。 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?どうじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 ようやくごりあてが味方でもゆっくり出来るものでもない事を群れのゆっくりは理解した。 だが遅すぎた。 「むっきょお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?ぱぢぇはけんじなのびょべ!!!」 「わからないよお゛お゛お゛お゛お゛お゛あ゛ア゛ア゛!!!?」 次々と群れのゆっくりがれいぱーと同じように虐殺されていく。 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?じにだぶない゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「どずう゛う゛う゛う゛う゛!!!だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」 「ゆっぐりじでないであいづをやっづげでね!!!」 自分達で見限っておきながらドスに助けを求める群れのゆっくり達。 「ゆゆう!!わかったよ、ドスがみんなをまもるからね!!!」 ドスもドスで何のお咎めもなく群れのゆっくり達の味方をする。 このどすは素直なバカと言ったところなのだろう。 「………………」 ゆっくりごりあては無言で群れのゆっくりを蹂躙していく。 そんなごりあてに対して、 「ゆゆう!!これ以上はドスがゆるさないよ!!!」 ごりあてにドスが対峙する。 サイズはごりあての方が大きいので見上げる形になってしまう。 「…………………」 「むれのみんなをきずつけるゲスはドスがせいっさいするよ!!!」 そう宣言してドスまりさはドススパークを放つ。 「ドススパーク!!!」 ドスの口から放たれる高熱量の光。 動物にとって脅威となる攻撃。 それを真っ向から浴びるごりあて。 「ゆゆう!!!やったんだぜ!!!」 「さすがドスだね!れいむのふぁーすとちゅっちゅをあげてもいいよ!!!」 「わかるよー!!これでゲスはしんだんだねー!!!」 好き放題騒ぐ群れのゆっくり達。 彼等にとっては自分達をゆっくりさせるものには全力で依存するようだ。 ドスですら都合のいい盾程度にしか思ってないのかもしれない。 れいぱー共も大概だがこいつ等も大概だった…。 「ゆっふ~。これでむれのみんなをやっつけたゲスはせいっさいし…」 ドスまりさは群れのゆっくりの方へ振り向いてごりあてを倒して一件落着した事を群れのゆっくりに告げようとするが、言葉を言い切る事は出来なかった…。 何故なら、二本の剣がドスまりさを貫いたからだ。 「ゆが…へ…?」 口から新たに剣を生やす斬新な返信を遂げたドスまりさはその自分の新たな一面に困惑する。 だがこれ以上ドスまりさが困惑する事はなかった。 そのまま二本の剣はドスまりさを切り裂き、幽●白書の「美食家」の人みたいに口から上と下を綺麗に分離した。 「ゆが…」 口から上が地面に落下しながらごりあての方向を見る。 「………………」 ごりあては相変わらずの姿で何も変わらずドスまりさを見下ろす。 つまりはドススパークはごりあてに傷一つ焼け跡一つ残せなかったという事だった。 ごりあては真っ二つになったドスの上を剣で縦に両断する。 悲鳴すら上げられず絶命するドスまりさ。 「ゆ…?」 「むきゅ…?」 ドスまりさですら傷一つ付けられない相手…。 そのショックは群れのゆっくりにとっては絶望よりも理解不能というものになった。 だがそんな事をしても意味はないし何も解決しない。 ごりあてはそんなゆっくり達に剣を容赦なく振り下ろす。 巨大な剣はゆっくりには斬られるというよりも潰すと表現した方がいい代物だった。 「あ…ゆ、ゆ、ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 ごりあての気付けの一撃でようやく我に返ったゆっくり達は我先にと逃げ出し始 める。 「………………」 ゆっくりごりあてはそれを追い始める。 あまり移動能力の高くないゆっくりが巨大なごりあてから逃げ切るのはほぼ不可能だった…。 「ゆぎょおおおおおおおおおおおおおお!!?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…………………」 ゆっくりごりあては横たわる。 穏やかな日の光を浴びて眠るように横たわる。 その近くにはごりあてが殺したゆっくり達の残骸がある。 ごりあての寿命は短い。 急成長し、強固な身体を持ちながらも寿命は一ヶ月もない。 その寿命の短さと誕生までの困難さがゆっくりごりあてを超希少種としている要因なのだ。 「……………」 喋る機能を持たないごりあては最期まで無言のまま木漏れ日の中で目を閉じる。 自分の役目を終えて安らかな笑みを浮かべて息を引き取る。 するとその直後一つの異変が起きた。 ゆっくりごりあての身体から次々と茎が生えていく。 何十本と生えてきた茎にはすぐに実が出来ていく。 そうしてそれはゆっくりにしては破格の早さで成長していく。 そして翌日にはその茎からゆっくり達が誕生した。 そのゆっくりは生まれた直後、 「しゃんはーい!」 と元気よく挨拶した。 すると、次々と生まれたゆっくり達は様々な挨拶をする。 「しゃんはーい!」や「ほーらい!」は多い方。 その他にも様々なゆっくりが生まれてくる。 希少種の中でも珍しい「ゆっくりおおえど」や「ゆっくりろしあ」等も生まれてくる。 ごりあてから生まれたゆっくり達の特徴は皆ポケ●ンみたいに自分の種族の言葉しか話せないのだ。 「しゃんはーい!!」 一匹のゆっくりしゃんはいがゆっくりの残骸を見つけて跳ねていく。 ごりあてから生まれたゆっくり達はそれが母が残してくれたものだと理解していた。 「しゃんは~い♪」 「ほ~らい♪」 「おおえど~♪」 ゆっくりの残骸をごりあての子供達は食べていく。 結構な量があり、これを全部食べ切る頃にはしゃんはい達は成体間近までにはな れるだろう。 これがゆっくりごりあての役割。 敵の多いしゃんはい達の安全を事前に確保しておき、食糧を用意しておく。 その為ごりあては見かけの割に食事を殆どしないのだ。 ドスのいる群れに等見付かれば生まれたばかりのゆっくりしゃんはい達は一網打尽にされてしまうだろう。 だからごりあてが事前に害となるゆっくりや動物を排除しておくのだ。 子が成長しきるまでの安全を出来る限りで確保しておく。 敵が多く、味方の少ない、生まれる数もさして大きくないしゃんはい達が滅びずにいたのはごりあてがそうやって来たからだった。 だがそれでも元々が弱いゆっくり…様々な障害がある。 だがそれは残酷かもしれないが当のゆっくり達が乗り越えるべきことである。 自然は決して優しくも厳しくも無いのだから……。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「しゃんはーい!」 「ほーらい!」 成体間近にまで成長した二匹が仲良く森の中を跳ねていく。 他にも様々な方向へ跳ねていくゆっくりしゃんはいと類似したゆっくり達。 同時期に生まれたのだから旅立つ時も一緒だった。 この中のどれだけがこのように子供を為せるのかわからない。 現実は一桁でも生き残っていれば数が多い方になる。 だがけっして数が多くなくとも彼等は彼等のやり方で乗り越えていくだろう。 「しゃんはーい♪」 「ほーらい♪」 二匹のゆっくりは住み慣れた地域から別れを告げて跳ねていっている。 すると、 「ゆふん、きょうもとかいはにゆっくりするわよ!!」 目の前に一匹のゆっくりありすを発見した。 彼等がこの先どうなるかはわからない…。 だが、どんな状態でも彼等は力強く生きていくだろう…生きようという意志が有る限り…。 「ゆゆ!とかいはなおにんぎょうね!!ありすがじょうずにつかいこなしてあげるわ!!!」 END あとがき あれ、そう言えば俺ってゆっくりしか出ないタイプの作品って作ってないな。との考えで作成し始めたこの作品、いかがだったでしょうか? 自然物に新種ゆっくりという美味いものに美味いものを入れるともっと美味くなるかを試したくなったので一日で作成しました。 気に入ってもらえたら幸いです。 ゆっくりごりあてが強すぎるかもしれませんが元々が攻撃不可能な存在なのでそこら辺は大目に見て下さい。 それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。 過去に作ったSS ふたば系ゆっくりいじめ 293 おかざりがないとゆっくりできないよ! ふたば系ゆっくりいじめ 311 きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!! ふたば系ゆっくりいじめ 347 れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 397 大好きだよ ふたば系ゆっくりいじめ 447 おきゃあしゃんのおうちゃはゆっきゅちできりゅね! ふたば系ゆっくりいじめ 521 元銀バッジまりさの末路 上 ふたば系ゆっくりいじめ 543 元銀バッジまりさの末路 中 ふたば系ゆっくりいじめ 630 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 上 ふたば系ゆっくりいじめ 631 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 下 ふたば系ゆっくりいじめ 669 おうちのなかでかわれなくてごめんね!! ふたば系ゆっくりいじめ 677 元銀バッジまりさの末路 下 ふたば系ゆっくりいじめ 750 あまあまおいてさっさとでてってね!! ふたば系ゆっくりいじめ 803 雨の日はゆっくり遊ぼう ふたば系ゆっくりいじめ 919 元銀バッジまりさの末路 終の1 ふたば系ゆっくりいじめ 920 元銀バッジまりさの末路 終の2 ふたば系ゆっくりいじめ 949 切断マジック(?) ふたば系ゆっくりいじめ 977 ゆっくり祭『どんど焼き』 ふたば系ゆっくりいじめ 1012 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その1 ふたば系ゆっくりいじめ 1033 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その2 ふたば系ゆっくりいじめ 1056 犬小屋と殺虫剤 ふたば系ゆっくりいじめ 1084 あみゃあみゃもっちぇきょいくちょじじい!! ふたば系ゆっくりいじめ 1164 ゆっくりをハサミで切るだけの話 ふたば系ゆっくりいじめ 1196 必然の死 ふたば系ゆっくりいじめ 1263 からだのしんからあったまろうね!! 天然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 幽☆遊☆白書の美食家(グルメ)の人→魔界の扉編(仙水忍が敵の大ボスのあたり)に出てきた巻原って人。能力を持った人を文字通り食べるとその人の能力を自分のモノに出来る。戸愚呂(兄)に乗っ取られていた。蔵馬(髪の赤いロン毛の人)に倒された。今回の例えはローズウィップで頭上唇と下唇のところでカットされたとこw -- 2012-12-03 18 11 31 すごい面白かった それにしても例えがww -- 2012-07-27 09 31 53 まっまさかの!まさかの!幽遊白●が!幽●白書が例えにぃいいい!きゃっほおおおおい!ヽ(*´▽)ノ♪(←ごめんなさい浮かれすぎました) -- 2012-06-23 00 13 09 これは面白いなぁ -- 2011-01-15 20 55 04 すごい。面白かった。 -- 2011-01-06 01 41 59 とかいはだな。 -- 2010-07-14 22 40 40
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1951.html
暇つぶし 2KB 虐待-いじめ 理不尽 虐待人間 眠れないので一本書いた 仕事中でもプライベートでも忙しい時は忙しいモノだが、 突然ぱったりと全ての用事が片付いて、時間が出来てしまうことがあったりする。 別にそういう日にはダラダラと過ごしてもいいのだが、 私の場合、別の方法で暇をつぶすこともある。 用意するのはガーデニング用の霧吹き。 たっぷり水を入れて、練りカラシを少々混ぜる。 それだけを持ってぶらりと近所の、木々もまばらな林にの中を訪ねるのだ。 「ゆわー。にんげんしゃんだー。」 「れいみゅはれいみゅだよ。」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ。」 林に入れば、木の根元やら不自然に積まれた石の下やらに、 ゆっくりのおうちを見つけるのはたやすい。 時刻は真昼間。 成体のゆっくりならば、ごはんになる草花や虫を捜して、おうちを留守にしている。 厳重に入り口を隠す木の枝をどかすと、中にいるのはせいぜい赤ゆっくりくらい。 今目の前に見える赤れいむ達も、おうちの中で留守番をしていたのだろう。 「にんげんしゃん、なにもっちぇるの?ゆっくちできりゅ?」 しゅっ! キラキラした目でこちらを見つめる5匹の赤れいむ。 その顔面に、先ほど作ったカラシスプレーを一吹きしてやった。 「ゆぴゃぁっ。」 「ゆっくちできにゃいー。」 巣穴の中、地面を周囲よりさらに掘り下げたくぼみに枯れ草を敷き詰めたふかふかのベッドの上で、 ゆっくりとすーやすーやする事が仕事の、赤れいむ達。 しゅっ! そのふかふかのベッド全体に、カラシ入りの霧を吹き付ける。 「べっどしゃん、ゆっくちしちぇー。」 「ぴりびりしゅるよぉ。ゆっくちできにゃいー。」 両親達がとってくるごはんの中でも、ふんわり柔らかいイモムシや、ほのかに甘い花びらばかりを、 思う存分食べてゆっくりすくすく成長するべき、赤れいむ達。 しゅっ! そのゆっくりしたごはん全体に、カラシ入りの霧を吹き付ける。 「ゆっくちしたいもむししゃんがー。」 「おはなしゃん、ゆっくちしちぇー。」 ろくに飛び跳ねることもできない、未成熟なあんよにカラシ入りの霧を吹き付ける。 しゅっ! 「れいみゅのしゅらりとのびたあんよしゃんがー。」 まだおうちの中以外見たことも無い、夢と希望に輝く瞳に、カラシ入りの霧を吹き付ける。 しゅっ! 「れいみゅのぱっちりしたおめめしゃんがー。」 その後もおうちの中全体に霧吹きし続ける。 「ゆ・・・ぴぇ。」 「ぴぅ・・ぴぃ・・。」 カラシの臭いが私の鼻にまで漂ってきたあたりで、このおうちでの作業は終わりだ。 さあ、次のおうちに行くか。 ・・・・・・。 今日は、15か所のおうちを見つけて、一つ残らずカラシ水まみれにしてくることができた。 たまたま最初の一か所には赤ゆっくりが居たが、別に居なくても関係ない。 ゆっくりが懸命に掘って作ったおうち、 必死にかき集めたごはん、 せっせと取り揃えてきた家具や宝物、 それらを台無しにしてやったという事が、この上無い充足感を与えてくれるのだ。 今頃、おうちに帰って来ているであろうゆっくり達の表情を想像する。 『ゆぁぁあああ!!どうぢで、どうじでぇぇえええ!?』 『おぢびぢゃぁぁああん!?ゆっぐぢぢでぇぇええ!!』 『おうぢがぁあ!!ゆっぐぢぢだごはんざんがぁぁあああ!!』 そんな泣き声が、今にもここまで聞こえてきそうだ。 それだけで私は、また明日から始まるであろう、 仕事に追われる日々ですら楽しみに思えるほど、ゆっくりできるのである。 『暇つぶし』 D.O D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る あんたもな -- 2018-08-26 20 54 19 お前らのコメが糞饅頭だなww -- 2014-08-17 00 41 14 赤ゆのセリフが棒読みすぎる -- 2011-07-27 01 49 11 想像だけじゃなく、結果を見たかったぜ…! -- 2010-11-26 21 56 46 からしスプレー噴射=ゆんやああああああああああああ ぐらいやったほうがいいと思う。 -- 2010-09-06 16 27 36 ゆっくりの分際で…すらりとのびたあんよ、だと…? -- 2010-09-05 23 41 27 赤ゆの声に元気がないな ダメージも少なすぎると思う -- 2010-08-06 23 14 29 からしスプレーにまみれたおうちで泣き喚くゆっくりの描写もみたかったー! -- 2010-08-03 21 10 45
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1091.html
幻想郷にゆっくりたちが現れて早数年。 そんなゆっくりに対して、人は愛でたり、駆除したり、いじめたりと十人十色な対応をした。 私はというと正直生活に関わってくることも無かったし特にかわいいとも思わなかったので 別にどうでもいいという態度を取っていた。 ただ、夜空の星を眺めているようなゆっくりとなると話は違った。 星好きの私は、夜、平原で星を眺めていたゆっくりの隣に座って尋ねた。 「何をしているんだい?」 「ゆ?おそらのおほしさまをゆっくりみてるよ!」 そのゆっくりは笑顔を浮かべて私の質問に答えた。 「星、好きなのか?」 「ゆ~!まりさはおほしさまだいすきだよ! おにいさんも?」 「ああ」 星のことを尋ねられてゆっくりはぷよんぷよんと跳ねた。 私はそれを見ながら軽くうなずく。 余り周りに星好きの仲間が居ない私はそのゆっくりに興味を覚え、色々と教えてやろうと思い立った。 「星座って知ってるか?」 「ゆ~しってるよ!みせてあげるね! ……………… まりさのあしじゃできないよぉ…」 ゆっくりはしゅんっとして俯いた。 その正座じゃない。 「そういうのじゃなくてだな、星と星を繋げると動物なんかの形に見えるんだ」 「ゆ!?ほんとに!?」 「ほんとほんと、例えばあの星と星をつなげるとだな…」 俺は指差して星座を示した。 「こーなってそーなって…と、あれがやぎ座」 「ゆ~~ぜんぜんやぎさんにみえないよぉ~~」 ゆっくりはぷく~っと頬を膨らませて不満を言った。 「でもおもしろいよ!ゆっくりしてる!」 が、それなりに気に入ったようだ。 「あっちが射手座でそっちだな…」 「ゆ~!すごいすごい!」 ゆっくりは目を輝かせて私の話を聞きながら星を眺めた。 「やぎさん!おそらでずっとゆっくりしていってね! まりさもふゆごしがおわったらまたあいにくるよ!」 「いや、冬越えたら見えなくなるんだけどね 一年中見えてる星座ってそんなにないから」 「ゆぅ!?」 俺の何気ない一言にゆっくりは口を大きく開き、愕然とした表情を見せた。 一体何事かと俺が話しかけようとすると、突然ゆっくりは泣き叫んだ。 「どおぢでゆ゛っぐり゛ぢでいっでぐでないのおおおおおお!? やぎざんどばがああああああああああああああああ!!」 「いや、だって秋の星座だしあれ」 私は額から汗を垂らして困ったように頭をかいた。 「ゆぅぅぅううう!ゆっくりしてないやぎさんはしね!!」 ゆっくりは憎しみを込めた顔で天を仰いで唾吐いた。 さっきとは打って変わって酷い言い草である。 「そうは言うけどさ、そんなこと言ったらこの星だってゆっくりしてないことになるぞ」 「ゆぶぇ?!ど、どういうこと!?」 ゆっくりはガタガタと震えながら不安そうな顔でこちらに向き直った。 「いやそんなに怯えなくてもいいから」 私は手でゆっくりの頭を撫でて落ち着かせた。 「ゆぅ~、ゆっくりせつめいしてね!」 「わかった、この地面も実はあの空の星みたいに空に浮いてる球体なんだけどさ わかるか?」 「ゆっくりりかいしたよ!」 ゆっくりは顎を膨らまして自慢げに言った。 「そうか、理解が早くて有難い で、その地面は実はすごいスピードで太陽の周りをぐるぐる廻っているんだ」 「ゆうううううううううう!?どお゛い゛う゛ごどおお!?」 「こういう風にさ、お前を太陽に見立てると…」 私は指をぐるぐると回しながらゆっくりの周りをぐるりと一周させた。 「とまあこういう風に動いてるわけだ」 「ゆ…ゆ…い、いいいいいつゆっくりするの!?いつゆっくりするの!?」 「いや、ずーっと動きっぱなしだからゆっくりすることはないな で、そういう風に地面が動くから星が動いているように見えたり 星座が時期によって見えたり見えなかったりするだけで別に星座がゆっくりしてないということは」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 そこまで言って、ゆっくりの悲鳴が私の話をばっさりとさえぎった。 「お、おいどうした?」 私は慌ててゆっくりに話しかけたがもはやそれどころではないらしく ゆっくりは白目をむいてガタガタと震えながら絶望の表情を見せていた。 「ごごじゃゆっぐりでぎないいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 そう叫ぶと、ゆっくりは凄まじいスピードでゴロゴロとどこかへと転がっていった。 「おーい!星は丸いからどこまで転がっていっても同じ星の上だぞー!!」 「ゆ゛っぐり゛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?!!?!?!?!?」 そう言うとゆっくりはさらにスピードを上げてどこへともなく消えていった。 「いらんこと言ったかなぁ…」 私はせっかくの星好きの仲間があんなことになってしまって残念だなぁ嘆きつつ頭をかいた。 それから数日後 どこかの平原で 「ここじゃゆっくりできない!ここじゃゆっくりできないよおおおおお!!」 と叫びながら空にむかって必死にジャンプし続けるゆっくりまりさが目撃されたとか。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1388.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話/コメントログ」 子供たち、GJ -- 2010-06-17 06 18 50 大柄な男の子かっけえ。 -- 2010-06-21 15 21 47 この少年は見所がある きっと立派な鬼、お兄さんになるだろう -- 2010-06-27 00 52 35 偉そうなガキだ -- 2010-07-26 12 14 32 この子供達がスネ夫、静、ジャイアンに見えちまった ゆっくりのくせに生意気だぞー -- 2010-12-13 10 42 12 出てきた子供が昭和チックに感じた -- 2011-06-08 00 29 48 子供たちは良識があるようだ -- 2014-07-20 10 54 08
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2500.html
「ゆっくりしていってね!」 何処かから侵入して来た、金色のバッジをつけたれいむが俺に声をかける。 ゆっくりするも何も俺の家の庭だよ。 「ここはなかなかゆっくり出来そうなぷれいすだね。 れいむのおうちにするよ!」 戯言をほざくれいむを無視して庭のハーブに水をやる。 各種ミントやローズマリー、レモンバーム、他にも色々。 今日は少し暑いし、ミントティーでも作ろうか。 「お兄さん!ここはれいむのおうちだよ!お兄さんはゆっく…」 バンッ! れいむに当たらないように注意しながら、思い切り地面を踏む。 れいむはビクッと体を震わせる。 「いいか。お前は俺の家の庭に勝手に入ってきている。 本来なら踏み潰されても文句は言えないんだ。 今すぐ出て行け。忠告したからな。不細工な餡子脳でも俺の言った意味位わかるな?」 「どうしてそんなこというのっ!? れいむはかわいいんだよっ。 わかった…おにいさんはゆっくりできないばかなひとなんだね! どれいにいってこらしめてあげるよ! もうこうかいしてもおそいよ!」 キラリと金色に光るバッジを見せつけながら自信満々に台詞を喋るれいむ。 現在位置発信機能搭載型か。都市部でよく見る型のバッジだな。 緊急ボタンを押せば飼い主が契約してるセキュリティー企業から派遣された 業者が駆けつけてくるはずだ。 業者が家に入るのを拒むことも出来るが、その場合は飼い主が血相を変えて 怒鳴り込んでくるだろう。 場合によっては、ゆっくりを誘拐したとか言いかねないかもしれない。 下手すると裁判所から手紙が来ることになる。 「そのバッジがどうかしたのか?」 「ゆゆっ!きんいろバッジのかちもわからないなんて、ほんとうのばかだね! このバッジはすごいんだよっ。とくべつなゆっくりにしかあたえられないんだよ!」 「へぇー」 「ゆっくりショップでもきんいろバッジをつけているゆっくりはめったにいないよ! こんなすばらしいれいむをみられるだけでもかんどうものなんだよ! それにこのきんいろバッジのボタンをおすと、どれいがすぐにくるんだよ。 ゆっくりできないばかはゆっくりしないでしんでねっ!」 確かに金色バッジをつけられるゆっくりは多くない。本来ならば。 最近は飼い主の見栄から大金を積んで金色バッジを獲得したゆっくりも増えている。 目の前のこいつは本当は銅色バッジですら危ないだろうに…よく飼う気になったもんだ。 手のかかるゆっくりほど可愛い、という変態かね? お下げを使って器用に金色バッジのボタンを押すれいむ。 おそらく業者は10分もしない内に来るはずだ。 れいむはニヤニヤと薄ら笑いを浮かべている。 ゆっくり種対象のセキュリティ企業によって構成されている、ゆっくりセキュリティ協会で 公表されている統計データを思い起こす。 そのデータでは緊急ボタンを押したゆっくりの生存率は5分で7割、8分で5割 10分を過ぎると3割以下になると書かれていたはずだ。 ゆっくりという生き物の脆弱さを考えれば至極普通の数値だろう。 事実ゆっくりセキュリティ協会のサイトでも飼いゆっくりを自由に外に出すことは危険だと 強調している。本来ゆっくりなんて外に出していい生き物じゃない。 きっちりとした教育を受けたゆっくりならば飼い主と一緒ではない限り外に出たりしない。 もし外に出たとしても決して飼い主の目の届かない距離には行かない。 飼い主の保護を直接受けられない場所へ出て行くことが極めて危険であることもわからないのが ゆっくりらしいといえばらしいのだけど。 そしてそのゆっくりらしさが企業の儲けの源泉でもあるのだろう。 なおセキュリティ各社で多少の差はあるものの、現場に派遣された業者が到着するのは平均8~10分は かかるようだ。 結果的に業者の仕事の半分以上は死骸回収になる。 だからかセキュリティ企業に勤める人は意外と虐待派もいるらしい。 飼いゆっくりがどんな最期を迎えたのかを想像することが、この上なく楽しいと思うタイプの人には 向いているのかもしれない。俺は想像よりは虐待する方が好きだけど。 今回も業者の人の仕事は死骸回収作業になるだろう。 飼い主のクレームを受けるのも仕事の内だろうから同情はしない。 一度部屋にもどって今回の道具を持ってくることにする。 虐待用に使用している部屋の扉を開けると、中に居るゆっくり共が皆こちらを不安そうな顔で見る。 俺が胴付れみりゃ親子のゲージの前に来ると部屋の中の空気がさらに緊張したものとなる。 いつも自分達の赤ゆっくりを食われたり、おもちゃにされたりしているからな。 他ゆっくり向け虐待道具として飼っているが、俺はれみりゃが嫌いだ。 しゃべりかたが特にイラッとくる。何がおぜうさま(笑)だ。肉饅め。 れみりゃを理不尽に暴力で死の手前まで追い込むことなど日常茶飯事で、子れみりゃは3匹生まれたが 既に2匹は俺の気まぐれな虐待で死亡している。 残りの1匹もおぜうさまとしての矜持などとっくの昔に粉砕されて、ストレス過多でいつ死んでもおかしくない。 そんな腐りかけた肉饅の子れみりゃでも、俺が虐待すると親れみりゃは気が狂わんばかりに大声で無様に泣き叫ぶ。 美しき親子愛だね。死ねよ。 電話が鳴っている。 おそらくれいむの飼い主が契約しているセキュリティ業者が、俺の家に迷い込んだれいむを保護する許可を求める 内容だろうから無視。 聞いた話では保護に協力するとセキュリティ業者から謝礼と場合によっては飼い主からのお礼が届くらしいが 俺は別に謝礼が欲しい訳じゃない。 「むーしゃ、むーしゃ…それなりー」 窓から庭のハーブを齧りながら勝手な感想を言う餡子餅の姿が見える。 携帯電話のカメラ機能でハーブを齧るれいむを何枚も撮る。 「れみりゃ。さっき俺が言ったこと理解しているな?」 「はいっ!あのれいむをゆっくりできなくすることですっ!れいむであそんだりしません!」 ビクビクと怯えながら返事をする親れみりゃ。 「そうだ。もし上手く出来れば、おまえら親子をあの部屋から出してやってもいいぞ。」 「はいっ、がんばります!」 親れみりゃは極度の緊張と現状を打開する微かな希望に満ちた声で元気よく返事する。 子れみりゃは親れみりゃの後ろに隠れて俺を伺っている。 れみりゃ親子をれいむから見えないように配置してから、れいむへ声をかける。 「…ハーブ美味いか?」 「ゆっ、まだいたの?この草ふしあわせーじゃないけど、しあわせーでもないよ。 れいむはもっとあまあまのようなものをたべたいよ! はやくもってきてね。ぐずなばかでも、あまあまをもってくることはできるよね? はやくもってこないとれいむ、おこるよっ!」 ぴこぴことお下げを動かしながら、ぷくーと膨れ面をするれいむ。 「そうか。あまあまは残念ながらないけど、肉饅ならあるぞ。」 「あまあまがないなんてやっぱりぐずなばかだね!しょうがないからにくまんでゆるしてあげるよ。 かんだいなれいむにかんしゃしないとだめだよ!」 「まあそう怒るな。可愛い(失笑)れいむが台無しだぞ。 ほら、肉饅だ。二つあるから二つともやるよ。」 うっうー!とキモい声で鳴く肉饅を両手で掴んでれいむの眼前に差し出す。 今まで眼前の人間よりも自分が優位に立っていた(と勝手に思い込んでいた)れいむの顔色が 真っ青になる。 「ぞれ゛はに゛ぐま゛んじゃないでしょー! い゛や゛ぁぁぁ!!れみりゃ、い゛や゛だぁぁぁ!!!」 「おぜうさまのためにぎせいになるんだどぉ!」 「ぎせいになることはとってもめいよなことなんだどぉー!!」 必死で逃げるれいむ。そのれいむに自分たちの未来がかかっているので必死でおいかけるれみりゃ親子。 本来捕食者と被捕食者の関係にある両者が競争すれば、結果は明らかだ。 がしっと親れみりゃの右手がれいむをつかむ。 普段ならば本能的に捕まえたゆっくりを虐めて中身の味を向上させるのだが、今回はそんなことを しれいられない。そのままがぶり、と親れみりゃがれいむを齧る。 「い゛だい゛よぉぉぉー!!!ぐずはみてないではやくたすけろぉぉぉ!!!」 「ん~?いつものれいむとあじがちがうどぉ。なんだかいいにおいのするれいむだどぉ~ いっしょにたべるどぉ~」 かぷり、と子れみりゃもれいむを齧りだす。 「おいしいどぉ!これはおぜうさまにぴったりなえれがんとなあじだどぉ~ …これはおいしくないからポイだどぉ~」 食べられない金色バッジを放り投げる子れみりゃ。 二匹のれみりゃがれいむを浅ましく貪る。 「や゛め゛でぇぇぇぇ!!!れいむたべないでぇぇぇ!!!」 だがれみりゃ親子にはれいむの台詞など耳に入っていない。 「おーい、写真とるぞー こっち向けー」 「きれいにとってほしいんだどぉー!」 「おぜうさまはみんなのにんきものなんだどぉー」 「はいはい。ほら、撮るぞ。れいむを真ん中にして撮るから。」 パシャ、パシャと数枚の写真を携帯電話で撮影する。 口元を汚した二匹のれみりゃが、口元の汚れの原因のれいむと仲良く一緒に写っている。 「も゛うやだぁぁ…れ゛いむ゛…おうち…かえ…る… だれか…だすげ…ろぉ…はやぐぅぅ…!」 既に餡子が出すぎたため、放置していても死ぬのは確実だ。 確実だけど、最期にれいむに絶望で彩られた素敵な思い出つくってあげないとね。 「 ゆ っ く り し ん で ね ! もう助からないよ。絶対に。 オレンジジュースのペットボトル丸ごとかけても無理だから。 あとさ、お前おうち帰るって言わなかった? お前のおうちは此処だろう、れいむ。 さっき自分で言ったじゃないか。『ここはれいむのおうちだよ!』って。 もう忘れたのかな?ばかなの?れいむだからばかなの?」 「ゆぎぃ…の゛ろ゛っでや゛るぅ…じねぇ…じんで…じま゛え…」 「お前等に呪われる度に死んでたら命幾つあっても足りねえよ、ボケ。 そんなこともわからないんだねーかわいそうな子なんだねー」 「あ゛あ゛…あ゛…も゛っ…どゆ゛っ…くり…じたがっだ…よ゛…」 クワッと目を見開くれいむ。 れいむの黒目がぐるり、と上へ向き意識によって体内に止められていたうんうんを垂れ流し出す。 お金持ちの飼いゆっくりの座という、ゆっくり達が捜し求めるぷれいす中でも頂上に位置する ゆっくりぷれいすを手に入れながら、生来の愚かさ故にそのぷれいすを失ったれいむは今死んだ。 残り少ないハーブ入り餡子饅頭をれみりゃ親子は幸せそうに頬張る。 与えられた任務が達成できた喜びを気色の悪いおぜうさまダンスで表現する親れみりゃ。 子れみりゃも親れみりゃにつられて拙いダンスを披露する。 餡子でべちゃべちゃに汚れた口からうっうー、と耳障りな間延びした 声を出して踊るれみりゃ親子。 足元には金色バッジと2本のお下げ、それとれみりゃに踏まれて 土だらけの2つのリボン。 呼び鈴がなった。 予想通り業者の人だった。 飼いれいむがいる筈なので保護させてほしい、と。 名刺を貰ってから、素直にれいむが居た場所へと通す。 れいむだった残滓を見て業者の人はため息をつく。 「一応確認なのですが、貴方がやった訳ではありませんね?」 「ええ。『たまたま居た』れみりゃ達が、探されているれいむを食べてしまいました。 見てましたから。」 「では、貴方はれみりゃに襲われているれいむを助けなかったんですか?」 「はい。ああ、飼いゆっくりに危害を加えることが条例で禁じられているのは勿論わかっていますよ。 でも条例では危害を加えるのが禁じられているだけで、勝手に私有地に入ってきた上に 人の物を荒らす馬鹿で間抜けな飼いゆっくりを保護する義務なんて、どこにも記載されて いませんから。私の言い分、何か間違っていますか?」 「間違ってはいませんが……あの、貴方はゆっくりが嫌いなのですか?」 「嫌いなゆっくりもいる、というのが一番わかりやすいでしょうね。 れみりゃは嫌いです。存在そのものがイラッとするんで。 残りのゆっくりは特にどうとも思いません。ただ人の土地に入って自分のおうちだ、とかいう 馬鹿は種類を問わず大嫌いです。きっちりと躾けられた飼いゆっくりや、ゆっくりという身の程を わきまえている分別ある野良ゆっくりはむしろ好きな方かもしれませんね。」 「そうですか… では一応このれみりゃ2匹をれいむを殺害したということで処分する、という形にしたいのですが宜しいでしょうか?」 「勿論ですよ。煩いでしょうから、1匹今潰しますよ。」 相手の返事を聞かずに子れみりゃを頭から踏み潰す。 靴の下からなかなか食欲をそそる匂いが立ち込める。 「そんなことしなくて良いですから!こちらで全て処分しますから!」 「そうですか?じゃ、お願いしますね。」 「れいむとれみりゃを入れる袋とってきますから、その間その大きな方のれみりゃ捕まえていてください。 潰さない様にしてくださいね!」 親れみりゃを見るとまだ状況を把握しきれていないのか、呆然とした表情で潰された子れみりゃを 揺すっている。 まるで眠ってしまった子供を優しく起こす母親だな、とふと思った。 夢から覚めないと駄目なのは親れみりゃの方だけど。 親れみりゃの顔に足を近づけて、子れみりゃの顔だったものを見せる。 さっきより可愛くなった子れみりゃと感動のご対面だ。 顔をくしゃくしゃに歪める親れみりゃ。 そりゃそうだ、もう虐待されなくて済むはずだったのに。 最後に残った1匹とようやく幸せに暮らすはずだったのにね。 もう無理だもんね。あはは。 「れ、れみりゃの…れみりゃのぶり゛でぃ゛ーな゛ごども゛がぁぁぁぁ!!!! どおして…どおしてぇぇぇ!!!?」 「黙れよ。お前のその声、俺は大嫌いなんだ。 少し静かにしろよ。 それにしてもお前等、本物の馬鹿だったんだな。 飛んで逃げればよかったのに。背中にある羽根は偽物か?」 うつ伏せになる様に背中を踏みつけながら声をかけてやる。 俺が喋った羽根を使って飛んで逃げる、という手段に気づいた親れみりゃは 必死で逃げようとしている。れみりゃを潰さない様に足に加える力を加減する。 ジタバタともがく様子はお嬢様どころか亀だ。 でも、俺はおぜうさまダンスを踊ってる時よりも今のその姿の方が好きだよ。 その間抜けな短い手足がとってもぷりてぃーだよ、れみりゃ。 「袋取って来ましたから、もう離して良いですよ。」 「あ、そうですか。じゃ、お願いしますね。あと念のためもう一度言っておきますが、このれみりゃは 野良のれみりゃですから。私は自分の飼うゆっくりにはちゃんとバッジつけて、家の中で飼いますし。 もしも外に出るときには私から絶対離れない様にしますんで。」 業者の人は俺の皮肉に気づいているのだろうけど、特に反応せずに親れみりゃと、子れみりゃだった肉饅 それにれいむのお下げ、リボン、金色バッジを袋に詰め込む。 「ご迷惑おかけしました。回収作業終わりました。」 「あ、そうだ。もしれいむの飼い主さんが何か言ってきたらこの写真見せてあげてください。 れいむが私の庭で育てているハーブを勝手に食べている写真、れみりゃ達がれいむを 食べている写真です。先程頂いた名刺に書かれているアドレスに送っておきますので。」 「…ありがとうございます。では、失礼致します。」 全くそう思っていない口調で挨拶すると、業者の人は去っていった。 袋からはれみりゃの叫び声が漏れ出している。悲しみと怒りと絶望が良い感じにブレンドされている。 酷く醜く、それでいて妙に心地よい響きだ。 あの親れみりゃに待っている未来は、せいぜいれいむの飼い主の持って行き様の無い怒りの 発散道具か、加工所行きのどちらかだろうなぁ。 ま、どっちになるにしても残りの余生をゆっくり楽しく過ごしてね。 ばいばい、れみりゃ。 後書き 初めてゆっくり虐待もの書いてみました。 今までは見てるだけだったのですが、ふと書いてみたくなりまして。 バッジの色を金で左右できるとか、ゆっくり向けのセキュリティーサービス企業とか 思いついたものを勝手に入れてます。 少しでも面白いと思ってくだされば幸いです。 またアイデアが浮かんだら気ままに書いてみたいと思います。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1902.html
寒い日もゆっくりしようね 50KB 観察 野良ゆ 現代 『町れいむ一家の四季』冬編その2 ・『町れいむ一家の四季』冬編その2。 ・ゆっくりがお布団とかに使えそうな緩衝材の類って、 正式名称とか良く知らないので、結構適当だったりします。 『寒い日もゆっくりしようね』 D.O 季節は本格的な冬を迎えた。 森では、おうちに山盛りのごはんをため込んだゆっくり達が、 おうちの入り口を固く閉ざし、冬ごもりに入る時期である。 だが、ここ虹浦町の町ゆっくりの場合、少々状況が異なる。 というのも、町ゆっくりたちは冬ごもりをしないのだ。 最大の理由は、そもそも冬ごもりに必要な量の食糧を貯蔵できないという、なんとも深刻なものなのだが、 その一方で、人間の出す生ゴミが絶えることだけはなく、寒ささえ我慢できれば、 食料の補給は冬でもできるという理由もある。 ただし、温かい巣穴で冬の間中ぬくぬくゆっくりする野生ゆっくり達であれば、 まず気にする必要のない問題も現れてくることになるのではあったが。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 早朝。 ちょっと早めに目を覚ました人間さんも、ゆっくり達も、それ以外の動物も、 一様に身を縮め、自分の吐く息が真っ白に染まるのを確認し、顔をしかめていた。 前日までは秋の終わりに近い涼しげな気候であったのが、 この日は快晴であることも加わって気温が一気に低下し、 町全体が冬らしい姿に一変したのである。 雑草はうっすらと霜に包まれ白く輝き、地面にも白いモノがところどころ混じっている。 そんな空気も凍りついたような朝、町中の広場の公衆便所裏にある、古ぼけた木箱の中から物語は始まる。 その古ぼけた木箱には、仲の良い赤ゆっくり3姉妹と、 ちょっと頼りないが優しい母れいむの、とてもゆっくりしたゆっくり一家が住んでいた。 だがこの朝は、普段であれば明るい『ゆっくりしていってね』のご挨拶が聞こえてくるはずのおうちから、 赤ゆっくりの舌足らずな声で、苦しそうな声が漏れだしている。 「ゆぁーん。おきゃーしゃん、うんうんでにゃいよー。」 昨日、珍しく大量に集めることができたご飯を、朝っぱらから体型がなすび型に変形するほど食べたのは、 姉妹で一番食いしん坊な末っ子れいむ。 以前ちょっとした事故があり、油性ペンで全身に唐草模様を描きこまれているのが特徴的だ。 普段は、笑顔を絶やさない明るい末っ子なのだが、今日はその模様の奥にある表情も暗く、 歯を食いしばり脂汗を浮かべ、とてもゆっくり出来ていなかった。 「れいみゅのあにゃるがいちゃいいちゃいだよ!うんうんしゃんはゆっくちしちぇにぇ!」 末っ子れいむほどではないにしろ、おなかをパンパンにしながら腹痛に苦しんでいるのは、 泣き虫っ子の次女れいむ。 母れいむに一番似ているせいか、姉妹で一番知恵も体力も無く、根性も無かった。 そうは言っても、今の状況はさすがに泣き叫んでもしょうがない状況だろう。 末っ子れいむ同様、うんうんが出せずに苦しんでいるのだから。 「ゆぅぅぅ?いもうとたちのうんうんしゃん、とかいはじゃにゃいわ!?ゆっくちでてきちぇにぇ!」 妹達のあにゃるから見え隠れする固いうんうんに文句を言っているのは、 心身共に早熟で優しい長女ありす。 こちらは、妹達よりわずかに育ちが早く、子ゆっくりに近い。 狩りの苦手な母れいむに無理させないよう、自発的におうち周辺の不味い草を食べていたのだが、 結果的には十分な食料を食べることが出来たおかげで、妹達より早く成長したようだ。 長女ありすだけは、体型がいつもの饅頭型に戻っている。 姉妹の中では、一匹だけすんなりうんうんが出来ていたからだ。 みんな母れいむ自慢の、ゆっくりしたおちびちゃん達だ。 しかし、今はかなりゆっくりできていない。 赤れいむ姉妹のスーパーうんうんタイムが、生まれて初めての大ピンチを迎えているからである。 「ゆぁぁぁ、おちびちゃんたち、ゆっくりしてね。ゆっくりしてね。」 そして、まだまだ母として未熟な母れいむも、この事態にはまったくゆっくりできなかった。 町ゆっくりの起床時刻は夜明けの大分前。 普段であれば目覚めの「ゆっくりしていってね」の後、前日集めたごはんをむーしゃむーしゃして、 うんうんを出してすっきりー、その後ゴミ集積所まで狩りに行く、と言うのが町ゆっくりの習慣であった。 しかし、今日はその習慣がいきなりくじかれることになっている。 本格的な冬の到来とともに、町ゆっくり達に冬特有の流行病『べんぴ』が蔓延していたからだ。 「ゆぅぅ~、さむいさむいは、おちびちゃんたちのうんうんが、ゆっくりできないよ。」 ゆっくりの『べんぴ』の原因は、低温による、あにゃる周辺の餡子凍結である。 あんよや顔周辺の餡子はよく動かすから固まりにくいが、後頭部からあにゃる周辺については、そうもいかない。 シャーベット状になったうんうんは、あにゃるのような、小さく脆い穴からひり出すには固すぎるのであった。 その危険性、対処法自体は町ゆっくりの間でもよく知られているのだが、 ここ数年は暖冬続きであったために、町ゆっくり達の防寒対策が遅れていたことが、事態を悪化させていた。 これが成体ゆっくりなら、表皮近くが多少凍る程度なので、体を揺する程度で溶けてしまうだろう。 そこまでいかずとも、子ゆっくり程度に成長していれば、あにゃるのサイズも大きいので深刻化することはない。 つまり、『べんぴ』はもっぱら赤ゆっくりだけ、この一家で言えば次女れいむと3女れいむを狙い撃ちするのである。 とはいえ幸いなことに、代々町育ちの母れいむは応急処置も心得ていた。 「おちびちゃん、すーりすーりだよ。すーりすーり!」 「ぢゅ・・・ぢゅーり、ぢゅーり・・・」 まずはすーりすーりで体を温めてあげる。 そして次に、あにゃるとうんうんをほぐしてあげて、うんうんが出やすくなるようにしてあげるのだ。 「ゆっくりうんうんしてね。ぺーろぺーろ。ぺーろぺーろ。」 「ゆぁーん、いちゃいよ、あにゃるしゃんがいちゃいよぉ・・・『ミリミリ・・・もりゅん!』しゅっきりー。」 母れいむはとがらせた舌先で、赤れいむのあにゃるをぺーろぺーろと押し広げ、 その奥のうんうんをほぐすようにして掻き出していく。 おちびちゃん達に激痛を与えながらひり出されたうんうんは、 通常の白い湯気を立てるホカホカ餡子ではなく、シャーベット状の固い物であった。 「ゆぁーん。あにゃるしゃん、まだいちゃいよー。」 「おきゃーしゃん、うんうんしゃん、ゆっくちできにゃいよぉ。」 「ゆっくりしてね。すーりすーり、すーりすーり。ゆぅぅ・・・。」 ・・・・・・。 「(ゆぅ。じょうずにうんうんさせれたけど、このままじゃおちびちゃんたちが、ゆっくりできないよ。)」 母れいむは、初めて遭遇した『べんぴ』に対して、取りあえずではあるが上手く対処できた。 だが、毎日2回はうんうんをする赤ゆっくりを、 そのたびごとに必死に介抱するというのでは、母れいむだって身が持たない。 赤れいむ達が痛みを訴えるあにゃるを、長女ありすがひたすらぺーろぺーろしてあげている間も、 おちびちゃん達をゆっくりさせるべく、母れいむは自分が幼いころに教わった対処法をゆっくりと思い出す。 ・・・方法はそれほど多くない。 要は、餡子が凍りにくい環境を作ることであった。 「ゆぅぅぅ・・・あったかいおうちと、おふとんと、あったかいごはん・・・ゆぅ。」 今れいむの住んでいるおうちは、木箱にブルーシートと買い物袋をかぶせて風雨対策を施し、 段ボールと落ち葉を床に敷き詰めた、野良としてはなかなかゆっくりしたものである。 だが、それでも便秘になったあたり、あったかいおうちとやらはかなりハードルが高そうだ。 あったかいごはんとなると、火を使えないゆっくりにはさらにハードルが高い。 とにかくこのままでは、冬の間ゆっくりすることはとてもできなそうなので、 れいむは、野良には大変入手困難な3つの中で、まだしも見つかる可能性のある、 ゆっくりしたおふとんを探すことに的を絞ることにする。 「ゆぅぅぅ、ふわふわさん、あったかさん。・・・わからないよぉ。」 だが、普段の『狩り』とはやはり勝手が違う。 あったかいお布団など、簡単に手に入るなら、とっくに使っているはずなのだ。 だが、ボロタオルも、数枚重ねた新聞紙も、精一杯乾かした枯れ草も、その効果は充分ではない。 野生のゆっくりが住む地面の穴等とは違って、おうちの断熱性に問題があるせいでもあった。 こうなってくると、正直れいむも、もみあげで頭を抱えざるをえなかった。 「ゆぅ・・・おちびちゃん、とにかくきょうは、ゆっくりしたおふとんをさがそうね。」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ。」×3 当てもないおふとん探し、狩りの間に何とか良いふわふわさんが見つかればよいのだが・・・。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− れいむ一家が、おうちがある広場を出発してしばらくぽよんぽよんと歩いていると、 町の所々でゆっくりした表情のちぇん達が目につくようになってきた。 皆、人間さんのおうちの壁際に積まれた木箱の上にのぼってみたり、 扉の近くなどに体をぷにょりとくっつけてゆっくりしている。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってねー、れいむ。」 「ちぇん、そんなところでさむくないの?」 「あったかいかぜさんがでてて、とってもゆっくりできるよー。」 れいむ一家が話しかけた野良ちぇんのゆっくりしている場所は、飲食店裏、網戸付きではあるが、 少しだけ開かれた窓の前の、積み上げられたビールケースの上であった。 周囲では他にも、換気扇の前だったり、壁や扉の通気口の前だったりに、多くのちぇん達が身を寄せている。 ちぇん達は皆、思い思いに屋内から吹き出す暖かい風を浴びて気持ちよさそうにしていた。 「ゆわぁ。みゃみゃ、ありしゅもゆっくちしちゃいわ。」 「ここはちぇんだけのゆっくりぷれいすなんだよー。わかってねー。」 「ゆぅ、そうにゃの?」 このあたりは元々野良ちぇん達のナワバリでもある。 子連れれいむの割り込むスペースなど、ハナからどこにもなかった。 「おちびちゃん。れいむたちは、おうちでゆっくりしようね。」 「ゆぅぅ・・・、ゆっくちりかいしちゃわ。」 名残惜しそうにしながらも、れいむ一家はふわふわあったかさんを探し求める探検に戻っていったのであった。 「あったかいよー。おいしそうなにおいだよー。ゆっくりできるよー。」 ちぇんの横からそよそよと出てくる温風は、温度も勢いも程よく心地いい、 しかも人間さんの、ゆっくりしたご飯さんの香りまでしてくるという、 野良ならよだれを垂らしてうらやましがるゆっくりっぷりだった。 「わかるよー。ここはちぇんだけのゆっくりぷれいすだよー。」 「・・・ちょっと待てぃ。」 野良ちぇんの背後には、いつの間にか人間さん。 言うまでもなく、この飲食店の店主である。 「わ、わきゃらないよー!!」 「いや、別に野良に恨みはねえけど。この店も、その箱も、俺のだし。」 「やめてねー!いぢめないでねー!わからないよー!」 店主は逃げようとする野良ちぇんの尻尾をむんずとつかんで、 くいっと箱から持ち上げる。 周囲の、風を受けてゆっくりしていたちぇん達はとっくに逃げ隠れており、 助けを求めることすらできなかった。 「それにな。ゆっくりは生ゴミ漁るし迷惑なんだよ。・・・お前も生ゴミになるか?」 「わぎゃらにゃいよぉぉおお!?ちぇんはぞんなごどぢないよぉぉおお!」 「じゃあ、何食ってんだよ。」 その時、ポリバケツの裏から黒いモノがカサカサッと1人と1匹の前を横切り、 「みゃっ!!」 別の野良ちぇんが、その黒いモノに飛びかかった。 「わかるよー『もしゃもしゃ』おいしいよー。」 一瞬野良ちぇんが振り向いたとき、 その口元からは明らかに昆虫のものであろう足がはみ出ていた。 野良ちぇんは、人影に気づくと同時に路地裏の影に逃げ込み、あっという間に姿を消してしまう。 「ちぇんたちは、りぐるしかたべてないよぉぉ!! ごはんさんは、いっつもしらないまりさとありすがもっていくんだよー!わかってねー!」 「り、りぐるね。はぁ。」 そう言われてみて、店主も思い返してみる。 ちぇん達がこの近辺に増え始めてから、ゴキブリや虫の類を見ることはすっかり減った。 一方生ゴミ漁りについて言えば、近くに住んでいるちぇん達の数から考えると、意外なほど少なくもある。 「ふーん。そんなもんか・・・。」 「わかったらはなしてねー。」 「なあ、お前。ウチの飼いゆっくりになれよ。」 「わぎゃ!?」 「ゲス共に生ゴミ食い散らかされるくらいなら、最初からお前にやる方がましだ。 ゴキブリ退治もやってくれるなら、ココに小屋くらい作ってやる。どうだ。」 「わ、わ、わ、わきゃるよー!!」 翌日、この飲食店の通気口に面した場所に、一軒の小さな小屋が造られた。 木材で組み立てられ、塗装までされた立派な犬小屋。 中にはボロボロのタオルがひかれ、表札には『ちぇん』と書かれている。 「わかるよー!わかるよー!」 「近づくな。すりすりすんな!汚ねぇ!!」 人間からすれば所詮は粗末なつくりの小屋ではあるが、 これは野良がダンボールやビニール、石などをがんばってかき集めても 絶対に作れないゆっくりしたおうちだった。 虹浦町の飲食店では、裏口辺りに犬小屋を作ってちぇんを飼っている所が多い。 それは路地裏の野良ちぇん達が、害饅から益饅に格上げされた証であった。 駆除されては困るので、銅バッジまで与えられ、限りなく飼いゆっくりに近い饅頭として扱われる。 ただし、店や家の中に上げてもらったり、ゆっくりフードやまともな食事が与えられることはない。 銀バッジ以上を与えられることも、そのための躾を受けることも無かった。 所詮野良ちぇん達はコンポストにすぎないのだから。 「わかるよー。ちぇんはとってもしあわせーだよー。」 だが、誰も困っていないので、それはそれでいいのだろう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆぁーん、れいみゅもゆっくちしちゃかったよー。」 「おきゃーしゃん!どうしちぇゆっくちさせちぇくれにゃいにょ?ぷきゅー!」 「ゆ!みゃみゃをこまらせるにゃんて、ときゃいはじゃにゃいわ!ぷきゅ!」 「ゆぴぃ!おにぇーしゃん、ゆるしちぇー!」 「ゆぅぅ、ありすもゆっくりしてね。れいむがだめなおかーさ・・・ゆ、ゆぅぅ・・・。」 「ゆぁーん、みゃみゃー!ゆっくちなかにゃいでー!」 母れいむは、自分の能力不足を理解しているという意味では、実に珍しいゆっくりである。 自分が立派なゆっくりなら、おちびちゃん達がケンカすることも無いのに、 という思いが母れいむを一層涙もろくしていた。 れいむ一家は、ちぇん達のしあわせーな表情を思い出しながら、 残念そうにぽにょぽにょと町を歩き続ける。 しばらく歩いていると、野良ゆっくりの巣窟でもある、近所の公園に通りがかった。 「ゆぴぃぃ・・・まりしゃ、うんうんできにゃ・・・ゆっぎっぎ・・・」 「みゃみゃぁ・・ありしゅのうんうん、どうしちゃにょ・・・」 「ゆっぐぢぢでね!おちびちゃぁぁああん!!ぺ、ぺーろ、ぺーろ。」 おそらく公園に住んでいるのであろうありす一家がいた。 植栽の茂みの中にいるのは、成体ありす1匹と赤ありす1匹、赤まりさ1匹。 おそらくシングルマザーなのであろう、もう一方の親であるべき成体まりさはいない。 今朝のれいむ一家同様、うんうんが凍りついて『べんぴ』になっているようだ。 「ぺ、ぺろ、ぺーろ・・・」 「ゆぴぃ、ゆっ、ぴ・・いぢゃ、いぢゃぁ・・・」 ありすは眉をしかめ、ためらいがちに赤ありすのあにゃるをぺーろぺーろしている。 自分の子供のあにゃるとはいえ、ぺーろぺーろしたがらない親は多い。 体をきれいきれいしてやるために、おしりを舐めてやることくらいはあるが、 さすがにあにゃるの中をこじ開け、中の劣化餡子をほぐしてやるとなると、 我が子のモノでも気分のいいものではないのだろう。 だが、そのためらいは即、悲劇へとつながる。 みりっ、みりっ・・・びりっ! 「ゆ゛・・・ゆっぴゃーん!ありしゅのあにゃるしゃん、ゆっくちしちぇー!」 赤ありすのあにゃるが、負担に耐えかねて引き裂けた。 赤ありすのあにゃるから、凍ったカスタードが、 続いて 温かく緩い、赤ありすの命のカスタードが漏れていく。 「ゆぴぇ・・・もっちょ・・・くち・・・・」 「お?おぢびぢゃぁぁぁあああん!ゆっぐぢぢで!ゆっぐぢぢでぇぇええ!!」 母ありすは、今さら必死に赤ありすのあにゃるをぺーろぺーろするが、 一度裂けたゆっくりのあにゃるは、人間の和菓子細工技術でもなければ復元しない。 赤ありすは、体内のカスタードの大半を、かつてあにゃるだった穴から吐き出して 永遠にゆっくりした。 「ゆぎぅぅ・・・まりしゃも・・うんうん・・ぢゅ・・」 「お、おぢびぢゃん、まっでぇぇえぇえええ!!」 びりっ! 「ゆぴぇぇぇえ!!まりしゃのあにゃるしゃん、ゆっくちしちぇにぇぇぇええ!」 「おぢびぢゃ、あ、あ、ゆぁぁあ!?まりさののこしてくれだ、だいじなだがらものなのにぃぃいい!?」 「も・・・ぐぢゅ・・・・・・」 「ぁあああーー!!どがいばぁぁああああーー!!!」 母ありすは、あっという間に熱を失っていく赤ありすと赤まりさのあにゃるを、 いつまでもぺーろぺーろし続けていた。 母れいむも、あんなペーろぺーろではうんうんをほぐせない事には、遠目に一目見て気付いた。 しかし結局、れいむ一家が声をかける暇もなく、ありすのおちびちゃん達は全滅してしまった。 余りにも弱い、儚い命の最後であった。 そして、先ほど見た悲劇はどうやら特別なモノでは無かったようだ。 「おぢびぢゃ・・・ゆっぐぢ、ゆっぐぢだよぉ・・・」 「ゆっぐぢぢぢゃだべぇぇえ!!」 「ゆぁああああ!?どうぢでぇえええ!!」 れいむ一家が周囲から聞こえる、すすり泣く声に気付き、ぐるりっと周りに目を向けてみると、 茂みの中、自販機の裏、ゴミ箱の裏、公衆便所の影、そこかしこで同様の悲劇は起こっていた。 あにゃるを痛々しく決壊させ、凍ったうんうんも瑞々しく温かい餡子も全て垂れ流して息絶える赤ゆっくり達。 その姿を、何もやってやれなかった後悔と悲しみを混ぜ合わせた表情で眺める親ゆっくり達。 さすがにこの光景を見てれいむ一家の3姉妹も、『おかーさんって、たよりない・・・』という評価を改めた。 母れいむは母としての義務をしっかりと果たしてくれていた事を思い知らされたのだ。 そしてそれ以上に、事態がワガママを言っている場合で無いほど切迫していることを思い知らされていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− れいむ一家は悲劇に包まれている公園を抜け、さらに町を歩き続ける。 どこにあるのか、どのような姿をしているのかもわからない『ふわふわ』の『あったか』さんを求めて。 町の中心に近づいてきたところで、れいむ一家は妙なゆっくりの集団に出会った。 いや、そのゆっくり達は別におかしい所は無いのだが、とっている行動がおかしい。 歩道のやや道路寄り、幅数十センチ、長さ数メートルの長方形状に、 大小数百匹のゆっくり達が、所狭しとみっちり密集して身を寄せ合っているのである。 そして、その表情は先ほど飲食店で見た、温風を受けてゆっくりしていたちぇん達同様、 非常にゆっくりとした物であった。 「ゆぅ?ありす?みんななにしてるの?」 「むほぉ。ここはね、とってもゆっくりできるのよ!」 「ゆ!ゆっくちできりゅにょ!?」 「むほぉ。おちびちゃん。ここはね、したからとってもゆっくりしたかぜさんがでてくるのよ!」 「ゆ、ゆわぁぁああ!しゅごーい!ゆっくちしちぇるにぇ!」 そんな事を話していると、長方形に集まっているゆっくり達の下から、 何かの走行音が聞こえてきた。 「くるわよ!」 「ゆっくりー!!」×たくさん(3以上) ごぅっーーー!! 次の瞬間、密集ゆっくり達がわずかに浮かびあがったように見えた。 いや、実際赤ゆっくり達については、自分で跳ねてもいないのに、数十センチも飛び上がった。 そこは、地下鉄の通風口だった。 「ゆっくりできたね!」 「ゆっくちー!」 「しゅっきり!」 「ゆぅ、もうおわったの?」 「すっきりー!」 「あったかいよー!」 「はやくかぜさんもどってきてね!」 密集ゆっくり達は、通風口から吹き出すカビ臭い温風を浴び、なんとも気持ちよさそうにゆっくりしていた。 先ほどのちぇん達には拒絶されて温風を浴びることもできなかっただけに、 れいむ一家のおちびちゃん達も、物欲しげに密集ゆっくり達を見ていたが、 ついに耐えられなくなり、末っ子れいむが口を開く。 「おきゃーしゃん!」 「おちびちゃん、なあに?」 「れいみゅもゆっくちしちゃい!」 「・・・ゆぅ、でもね、おちびちゃん。」 「ゆっくちしちゃい!ゆっくちさせちぇにぇ!」 母れいむもゆっくりだ。 ゆっくりしたい気持ちでは、おちびちゃん達に負けていない。 だが、母としての理性がそれを押しとどめる。 「ゆぅぅ、おちびちゃん・・・。きょうはがまんしてね。」 「ゆ、ゆぴゃぁぁあああ!どうしちぇー。」 「れいむたちは、おうちがとってもゆっくりしてないんだよ。はやくおふとんをさがすんだよ。」 「ゆぁーん。しゅこしくらい、ゆっくちしちゃいー!」 こう言う時頼りになるのは、なまじ親子なだけに甘えのある母れいむより、 立場の近い長女ありすだった。 「れいみゅ!みゃみゃがゆっくちできにゃいでしょ!ぷきゅー!」 「ゆ、ゆぴぃぃ!おにぇーしゃん、ごみぇんなしゃいー!ぷきゅーしにゃいでー!」 「ゆぅ、しかってくれてありがとうだよ。ありす。」 「ありしゅは、ときゃいはなおねーしゃんだから、こういうのはまかせてにぇ。」 とは言え、長女ありすもあの、温風の出る地面さんに興味深々なのは、 母れいむから見ても明らかである。 長女ありすのワガママ一つ言わない優しさに嬉しく思いながらも、 母れいむは自分の無力を思い知らされ、また申し訳なさを感じてもいた。 「おちびちゃんたち。ここにはまたこれるよ。ゆっくりいこうね。」 「ゆっくちりかいしちゃよ!」×3 れいむ一家の探検は、再開された。 『ゆっくり清掃、ゆっくり清掃、ゆっくり清掃です。』 れいむ一家と入れ替わりで、先ほどの地下鉄通風口に、一台の車が到着した。 見た目は青く塗装されたタンクローリー、側面にはニコニコゆっくりマークと『ゆっくり清掃』の文字。 車が停止すると、青い作業服を着た職員が車内から降りてくる。 それを待っていた地下鉄職員も、彼らに近づいて話しかけた。 「清掃お願いしまーす!」 「はい、こちらですね。うわぁ・・・すご。」 「ちょっと多いけど、大丈夫?」 「ああ、まあ、毎年の事ですから。」 そう言うと、青い作業服に、『ゆっくり対策室・儚井』と書かれた名札をつけた市役所員が、 折りたたみ式のゆっくり捕獲柵を車内から取り出し、通風口の4辺を手際良く塞いで、 ゆっくり達が逃げられないようにする。 「かぜさん、ゆっくりはやくきてね!」 「ゆっくちさせちぇー。」 「わかるよー。もうすぐくるんだねー。」 密集ゆっくり達は温風待ちに夢中で、まったく気が付いていない。 「さてと、んじゃこまっちゃん!掃除機起動してー!」 「ラジャ!!『がちゃり』」 車内で眠そうにしていたゆっくりこまちがレバーをガチャリと引くと、 ブォォォオオオオオオ・・・・・・・ タンクローリーから、まさに掃除機、というような吸気音が響き始めた。 儚井職員は、そのタンクから伸びる直径30cmほどのフレキシブルチューブを延ばし、 その先端につけられた、太さ6cm長さ50cmほどのノズルを掴むと、密集ゆっくり達に向けた。 「あぁ、幸せそうだな。せめて、気付かない内に吸い込まれてくれよ。」 しゅぼぼぼぼぼん!! 「ゆ、ゆぴぃいいいい!!おきゃあしゃんがしゅいこ『しゅぽん』・・・」 「やめぢぇぇぇええ!!どうぢでごん『しゅぼぼぼん』・・・・」 「ゆゆっ!?ゆっくりにげるよ!・・・どうぢででぐぢがない『じゅぼぼぼん』・・・」 眠ってるわけでもないのに、気付かないでというのはさすがに無理だった。 ノズルの口より大きいゆっくりは粉みじんになりながら、 ノズルの口より小さなゆっくりは形をとどめたまま、ノズルの中へと勢いよく吸い込まれていく。 ・・・・・・。 「やめちぇにぇ。れいみゅゆっくちしちゃ『しゅぽん!』・・・」 「終わりー!こまっちゃん!止めてー!」 「じょうぶつしてね~ん。はいよっと。『がちゃり』」 ぶぉぉぉぉ・・・ん。 「それじゃ、終わりです。」 「お疲れ様です。あ、ちなみにあと8ヵ所お願いしますんで。」 「・・・わかりました。」 「はかないちゃん!」 「ちゃん付けするなよ。何だよ、こまっちゃん。」 「あたい、そろそろおひるねタイム。」 「まだ昼だろ。却下だ。」 「・・・・・・すーやすーや、ゆぴ~、ゆぴ~。」 「はぁ、えーき様も連れて来るんだった。・・・一人でやるか。」 人間に近づきすぎた野良は、飼われない限り駆除されるしかない。 そもそも通風口は通風口。 ゆっくりを温めてあげるためのモノではない。 それを塞いでいるゆっくり達など、駆除される他に、未来があるはずもないのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 密集ゆっくり達から別れた後、れいむ一家もかなり歩き回ったが、 未だに理想的な『ふわふわ』な『あったか』さんは見つかっていなかった。 「おきゃーしゃん・・・みつからにゃいわ。」 「ゆ!だいじょうぶだよ。あそこなら・・・」 「おきゃーしゃん、なにかしっちぇるにょ?」 「おかーさんはわからないけど・・・それなら、しってるゆっくりにきけばいいんだよ。」 「?」 「おちびちゃんたちも、もうすぐあったかさん、みつけるからね!」 「「ゆっくちー!」」 ちなみに次女れいむと3女れいむはとっくに音をあげており、 母れいむの口の中に入れてもらっての、ラクラクなお散歩に切り替えている。 母れいむには、今度こそ、という成算があった。 というか、自力での解決を諦めた、と言う方が正しいかもしれない。 今向かっているのは、母れいむが知る限りでは最高の知恵者が居る所だからである。 要するに、自分にはお手上げだから、 『あったか』さんのある所を知っていそうなゆっくりに聞こうということであった。 れいむ一家がやってきたのは、町野良ゆっくりの孤児院、通称『ほいくえん』。 名前は微妙に間違えているが、機能は間違いなく孤児院なので、特に問題は無い。 実体は、使われていない(と思っている)プレハブ小屋の床下に浅い穴を掘り、 それを板で碁盤目状に仕切った小部屋で数百匹の孤児ゆっくり達を育てている、ゆっくり福祉施設である。 そして、母れいむが訪ねたのは『ほいくえん』の園長、保育まりさ。 母れいむ自身、孤児ゆっくりだった時期にお世話になった相手だ。 「みょぉぉおおん!こっちのおちびちゃんが、そろそろ限界だみょん!」 「ゆわわわ!ちょっと待ってね!もうすぐこの子も終わりだよ『しゅっきりー!』次!」 「みょおおん!みんな、もう少しがまんするみょぉおん!」 「ゆっくち・・・ぽんぽん・・いぢゃ・・・」 「みょぉぉおおん!まだだめみょん!永遠にゆっくりしちゃうみょん!」 「ゆっくちしちゃいぃぃ・・・。」 「ゆぎぎぎぎ・・・便秘なんかでおちびちゃんを死なせちゃったら、とんだ笑い物だよ!!」 「ゆぅー・・・。まりさ?」 「今忙しいよ!!後にしてね!!」 ・・・どうやら、れいむ一家を相手にしている場合ではなさそうであった。 『ほいくえん』は、孤児院であるだけに、育てている赤ゆっくりの数でも家庭とはケタが違う。 その数ざっと200匹以上。 一応助手みょん達が数匹居るとはいえ、保育まりさには母れいむが味わっていた子育ての負担を、 そのまま数十倍したものが圧し掛かっているのだ。 つまり、『ほいくえん』の赤ゆっくり全員が『べんぴ』を患っている最中だと言うことである。 当然、子育て経験では母れいむなど及びもつかない保育まりさであるから、 その手際は滑らかなものであったが。 母れいむの見ている前でも、赤まりさが処置を受けようとしていた。 「次!」 「みょーん、すーりすーり、すーりすーり!」×3 「ゆわーい!あったかいのじぇ!」 助手みょんが3匹掛かりで赤まりさをすーりすーりし、温めていく。 一方保育まりさは、早くも赤まりさのあにゃるに舌を突き入れ、 あにゃるとうんうんをほぐしにかかっていた。 「ゆぅ~ん、にゃんだかうんうんしゃん、ゆっくちしてきたのじぇ!」 「ぺーろぺーろ、どうでもいいからさっさとうんうんしてね!ぺーろぺーろ!」 「ゆっふふ~ん、ゆっくちー。」 「(・・・イラッ!!)」 後がつかえている。 ここは時間との勝負だ。 赤まりさの方はなんだか気持よくなってきたらしく、もう少し今の状況を楽しみたいようだが、 ハッキリ言って保育まりさには迷惑なだけである。 保育まりさは、舌を思いっきりとがらせて、赤まりさのあにゃるの奥の奥、 新鮮な餡子にまで届くほどまでねじ込む。 「ゆびぃぃいい!?いぢゃ・・いぢゃぃぃいいい!!」 「自分でうんうん出来ないなら、まりさが引きずり出してあげるよ!」 「ゆびゃぁぁああ!?ゆっぐぢざぜでぇぇええ!?」 ミリミリミリ・・・モルンッ!! 「ぺっぺっ・・・さ、次!」 「じゅっぎり・・・」 ぽいっ!ぺちゃり! 「ゆぴぇ・・・」 うんうんの終わった赤まりさになど用も無いと言わんばかりに、 みょんの体の間から赤まりさを舌でつまみ出すと、ぽいっと脇に投げ捨てる。 赤ゆっくり達など、生きてさえいてくれれば、保育まりさにとってはどうでもよさそうであった。 ・・・・・・。 「次!」 「みょぉ~ん。さっきの子でさいごだみょ~ん。」 「・・・ゆへぇ。もうベロさんが永遠にゆっくりしちゃうかと思ったよ。」 なにせ200匹以上の赤ゆっくりの餡子をほじくるのだから、保育まりさも舌が持たない。 「急に寒くなったから大変だよ。」 「みょ~ん、油断してたみょん。」 みょんの場合は完全に油断していただけなのだが、保育まりさの場合、 凍える赤ゆっくり達を眺めて楽しんでいたら、防寒対策が遅れてしまったというしょうもない理由があったりする。 「ゆふぅ。ちょっと早いけど、おちびちゃん達の冬支度をするよ。」 「みょ~ん、了解だみょ~ん。」 れいむ一家が相変わらず放置されっぱなしの前で、保育まりさ達の冬支度が進んでいく。 「みょん。温め終わったみょん」 「ゆ!じゃあ、おちびちゃん達!あまあまだよ!」 「ゆわーい!あみゃあみゃー!」 温め終わったと言って持ってきたのは、みょんが体温で温めた1000mlペットボトル。 中身はただの水道水だが、保育まりさがお帽子から取り出したコーヒー用のガムシロップを注ぎ込むことで、 人肌に温められたあまあま水に変わる。 野良の、しかも普段雑草しか食べさせてもらえない孤児ゆっくり達から見れば、 人間にとってのホットココアに近い。 あっという間に孤児ゆっくり用の小部屋、地面に掘った浅い穴から孤児ゆっくり達の姿は消えていった。 「さ、今のうちにお布団敷くよ。」 「ゆっくり理解したみょん!」 助手みょんが持ってきたのは、ゴミ袋一杯に詰め込まれた、発泡スチロール等の梱包用緩衝材。 発泡スチロールチップ、エアクッション、それらは、まさしくれいむ一家が探し求めていた、 『ふわふわ』の『あったか』さんだった。 孤児ゆっくり達があまあま水を存分に味わって、自分達の小部屋に戻って来てみると、 そこには白い『ふわふわ』さんが敷き詰められている。 ぽゆんっ・・・ふわさっ 「ゆわぁあ・・・このおふとんしゃん、とっちぇもゆっくちしちぇるにぇ!」 「ゆっくちー!」 「あっちゃかいにぇ!ゆわーい!」 発泡スチロールチップの海に顔を埋めてみたり、飛び跳ねてみたり、 口のすぐ下まであんよを埋めてその温かさを全身で味わってみたり、 孤児ゆっくり達は、この時ばかりは『ほいくえん』にいる事を本気で感謝していた。 「みょーん。おちびちゃん達、とっても嬉しそうでよかったみょん!」 「(・・・イラッ!!)」 その光景に、普段は鉄のような表情の助手みょん達も顔がほころぶ。 厳しいフリではなく、心底ドSの保育まりさだけは大いに不満そうであったが。 ともあれ、待っていた甲斐あり、話しかけれそうな雰囲気になってきたので、 母れいむは保育まりさに声をかけた。 「まりさ!まりさ!」 「ゆぎぎぎ・・・、ゆ?久しぶりだねれいむ。・・・何の用(イライラ)?」 「れいむたちにも、あのしろいふわふわさ・・・」 「無理みょん。」 「・・・どぼぢでそんなこというのぉぉおお!?」 母れいむの言葉は、助手みょんの一匹にばっさりと遮られる。 だが、その後に続く言葉は、母れいむをさらにガッカリとさせた。 「もう無いみょん。」 「ゆぅぅー・・・でも、ちょっとくらい」 「全然ないみょん。れいむはおちびちゃんじゃないから、自分で探して欲しいみょん。」 「ゆ、ゆぅぅ、ゆっくりりかいしたよ。おちびちゃん、いこうね。」 「ゆぁーん、ゆっくちさせちぇー。」 助手みょんの言うことも野良社会ではもっともな意見であり、 れいむ一家がごねたところで何ももらえそうにはなかった。 母れいむも、とにかく自分達が求めるべき『あったか』さんが明確になっただけでも収穫と思うことにする。 発泡スチロールやエアクッションを求めて、れいむ一家の探検は再開された。 れいむ一家が去った後、保育まりさは助手みょんに話しかけた。 「追い返してくれて助かったよ。」 「どってこと無いみょん。」 「それじゃ、まりさ達もお布団の準備するよ。」 「無理みょん。」 「・・・ゆ?」 「だって、全部おちびちゃん達のお布団にしちゃったみょん。」 「ほ・・・ホントに全然残してないのぉぉおお!?」 「みょーん。あのれいむ達にもそう言ったみょん。みょんは嘘つかないみょん。」 「ゆゆゆゆ、どうしてそんなに落ち着いてるの?」 「みょん!慌てたってしょうがないみょん!みょん達はちょっとくらい寒くても我慢できるみょん!」 「みょーん!」×8 ・・・・・・。 「ゆっぎぎぎぎ・・・」 「どうしたみょん?みょん達の頼もしさに感動したみょん?」 「ゆがぁああ!!みんな、おバカすぎてゆっくり出来ないよ!! おちびちゃん達はもういいから、さっさとみんなでお布団捜して来てね!!今日の夜はもっと寒いんだよ!!」 「みょぉぉおおおん!?りょ、了解だみょーん!!」×9 助手みょん達が出て行ったあと、保育まりさは、心底うんざりした表情でため息をつく。 「どいつもこいつも・・・ゆっくりしすぎだよ!」 『ゆっくりするためにゆっくりしない』 保育まりさは、ゆっくりの中では珍しい感覚を持ち合わせていた。 しかしそのおかげで、苦労して知恵を働かしていても、結局いつもゆっくり出来ないのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− それは、余りにもあっさりとした終着点であった。 「ゆ、ゆうかりん!そ・・それ!」 「ゆーん、何?れいむ。」 「しろっ、しろいふわふわしゃんだわ!」 学校のゴミ捨て場に今、ゆうかりんが捨てようとしていたのは、 母れいむ数匹が覆い隠せそうなほど巨大な、発泡スチロール板だった。 結局保育まりさには、サンプルとして一欠片だけ発泡スチロールチップを受け取ったものの、 体よく追い返されてしまったれいむ一家。 さて、この素材自体はどこかで見たような気もするが、 いざ探すとなるとどこを探したものだかイマイチ思いだせない。 家族全員でこの発泡スチロールチップをガジガジと噛んだり、すーりすーりしたりしている内、 長女ありすがハッと何かを思い出した。 「みゃみゃ!?このふわふわしゃん、『かりば』でみちゃわ!!」 「ゆゆっ!?そういえばそんなきもするよ!」 「おにぇーしゃん、しゅごーい!」×2 長女ありすが以前発泡スチロールを見たのは、狩り場、要するにゴミ捨て場だった。 だが、世の中そう甘くは無い。 「ゆぅぅ。もう『かりば』、なんにもないね。」 「にんげんしゃん、ぜんぶもっていっちゃたにょ?」 「ゆぇーん、いじわりゅしにゃいでー。」 高層ビル地下のゴミ集積所でもあるまいし、路上のゴミ捨て場にそうそう狙ったゴミがあるわけがない。 ましてこの頃には、もう夜明けから随分時間が経っていた。 ゴミも収集されていて当然である。 「ゆぁーん!もうゆっくちあるけにゃいよ!おふとんにゃんて、どこにもにゃいよ~!」 「もうしゅこしがんばっちぇにぇ。しょんなの、とかいはじゃにゃいわ。」 「おにぇーしゃんがなにいっちぇも、もうゆっくちあるけにゃいよ!げんかいだよ!ぷきゅー!」 「ゆぅぅ・・・みゃみゃ。」 さすがに、数時間歩きまわって手がかりを見つけるのがやっととなると、 長女ありすも限界そうであった。 妹達に対する説得にも気力が見られない。 こうなると母れいむも、そろそろ最後の奥の手を使うしか無くなっていた。 「おちびちゃん。ゆっくりりかいしたよ。」 「ゆ!おうちかえれりゅにょ?」 「ゆん。さいごにひとつ、いくところがあるよ。それでだめなら、きょうはもうかえろうね。」 「みゃみゃ?」 「みんなで・・・『こんぽすとさま』にあいにいくよ!」 「?」×3 コンポスト様・・・それは、この町の野良ゆっくり達の守り神。 その姿は、とある学校の校庭脇に置いてあるコンポストである。 だがその実体は、善良なゆっくり達が生き方に迷った時、コンポストの中にあまあまをお供えすると、 ご神託という形でこれから行うべき事をアドバイスしてくれるという、とっても頼りになる神様だ。 ・・・と、野良ゆっくり達は本気で信じている。 実際はコンポストの中に放り込まれたゲスまりさが、 占い師まがいの小遣い稼ぎに精を出しているだけなのだが、 意外と的確なアドバイスをもらえるので、最近はゆっくりだけでなく、小学校の低学年にも信者は多いらしい。 「・・・だから、こんぽすとさまにおまいりしたら、ぜったいゆっくりできるはずだよ。」 「しょうにゃの?ほんとなら、とっちぇもとかいはにぇ!」 「ゆっくりしんじてね!ぜったいゆっくりできるよ!」 「ゆわーい!ゆっくち!ゆっくち!」×2 そんなわけで学校校庭に入ろうとしていた所、 校内のゴミ捨て場にゴミを捨てにきた、ゆうかりんとバッタリ出会ったのである。 「欲しいの?」 「ゆ!ゆっくりほしいよ!いらないならちょうだいね!」 「散らかさないならあげるけど。」 「ゆっくりやくそくするよ!!」 「ゆーん・・・それじゃ、はい、あげる。」 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆわーい!ゆっくりだよー!」 学校の施設管理職員として訓練され、今も雇用されているゆうかりんには、野良生活など理解を超えている。 発泡スチロール板が野良の何に使われるのかなどサッパリ理解していなかったが、 この梱包用発泡スチロールに包まれていたのが、ゆうかりん主演の裏ビデオ編集のために、 校長が買いそろえたAV機器である事の方はハッキリと思い出していた。 そのセッティングまで自分でやらされた事を思い出すと、恥ずかしいやら落ち着かないやらで、 できるだけ早くこのゴミに、目の届く所から消えて欲しかった所だったのだ。 そこに現れたのがれいむ一家だった。 「持っていける?」 「ゆ!がんばってもってかえるよ!ゆっくし!ゆっくし!」 「おきゃーしゃん、がんばっちぇー!」 「ゆぅん。しょうがないわね。」 口でくわえて運ぼうとしているが、50センチ角の発泡スチロール板を、 バレーボール大のゆっくりが一匹で運ぶのは、さすがに無茶だった。 しょうがないので、ゆうかりんが板の一辺の両端にビニールひもを結び、 子供用ソリのように引きずって運べる形に改造してくれた。 これにおちびちゃん達を載せて運べば、さらに移動速度アップ、一石二鳥。 まったく、至れり尽くせりという奴である。 「ゆっくちありがちょー!」 「気をつけてねー。」 「ゆうかりんもゆっくりしていってね!!」 「ゆっくちよかったにぇ!みゃみゃ!」 「ゆーん。きっとこんぽすとさまは、れいむたちをみまもってくれてるんだね!」 「こんぽすとしゃまは、ゆっくちしちぇるにぇ!」 こうしてれいむ一家は無事お布団を手に入れ、 探検の目的を達成したのであった。 ただし探検は、おうちに帰るまでが探検なのであったが・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 目標とするモノがどこにあるのか、それが手に入るのかもわからず辛かった旅路も、 それを手に入れて意気揚々とおうちに帰るとなると、疲れも忘れるものである。 それに、町中歩き回っていたために、これまで半日の時間を費やしていたが、 いざおうちに帰ろうと思うと、ゆうかりんの学校からおうちまでは人間の足で15分ほど。 れいむ一家の歩調も、テニスボールが弾むように軽やかなのも無理はないというものであった。 「ゆふふ~ん!ゆゆっ!かわさんまできたよ!」 「ゆわーい!もうしゅぐおうちだにぇ!」 れいむ一家は町を横切る川にたどり着いた。 ここまでくれば、後は川を15分ほどさかのぼって、橋を渡れば30分ほどでおうちに到着する。 と、れいむ一家はその時、川のど真ん中で赤まりさ数匹が楽しそうに滑っているのに気がついた。 「ゆーん。たのしそうだねー。」 「とかいは・・・ゆゆっ!?」 川の『ど真ん中』で、赤まりさ達が『滑って』いた。 「ど、どうしてかわさんにはいって、へいきなのぉぉおおお!?」×4 「しゅごーい!かわしゃん、こおっちぇるわ!」 「すごいね!おかーさんがのってもへいきだよ!」 「ゆわーい!『するーりするーり』しゅべしゅべで、とっちぇもゆっくちー!」 町を流れる、そんなに小さくもない川の水面が、辺り一面凍りついていた。 まったく、今日は朝から寒いはずである。 「ゆっくちー!しゅーべしゅーべ!」 するーり、するーり 「おきゃーしゃーん!まりしゃ、かわしゃんにういちぇるのじぇー!」 つるーり、つるーり この近所に住んでいるのであろう赤まりさ達が、お帽子をソリにして遊んでいる。 河川敷ではその両親達であろう成体まりさ達が、ゆっくりした表情で赤まりさ達を見守る。、 その姿はとても、とてもゆっくりしていた。 「とかいはにぇー。」 「おきゃーしゃん、れいみゅもゆっくちしゅべりたいよ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 れいむ一家も、今日の予定が片付いている分気持ちに余裕がある。 長女ありすまでが、ここでしばらく遊んで行きたがっていた。 一方、母れいむも赤まりさ達が遊ぶ姿を見て、おちびちゃん達にもゆっくりさせてあげたかった。 しかしまだまだおうちまでは時間がかかるので、あまりのんびりもしていられない。 母れいむは、足りない頭でうんうん考えていたが、ふと川の対岸を見てハッと何か思いついたような表情になる。 「おちびちゃん。」 「ゆ、みゃみゃ・・・ありしゅもしゅこしだけ・・・ゆっくちしちゃいわ。」 「ゆふふ、おちびちゃん。おかーさんね。とってもいいことおもいついちゃったよ!」 「?」×3 「ゆわーい!しゅーべしゅーべしちぇるー!」 「みゃみゃー!ありしゅ、かわしゃんにういちぇるわー!」 「ゆっほ、ゆっほ!ゆゆーん!おちびちゃん、おちないようにきをつけてね!」 「ゆっくちりかいしちぇるよー!」×3 母れいむの名案、それは、ゆうかりんがソリ状に改造してくれた発泡スチロール板、 それをホントにソリとして使い、凍った川を横断すると言う方法であった。 「かわさんをわたったら、おうちまですぐだよ!ゆっくし!ゆっくし!」 母れいむは、発泡スチロール板のソリを口でくわえて、氷の上を元気よく跳ねていく。 姉妹達はそのソリに乗って、スノーボードがスケートか、はたまた水上スキーのつもりか、 とにかく未知の体験に興奮し、最高にゆっくりしている。 そして、何より忘れてはならない事が一つ、 「もうすぐ、かわさんのまんなかだよ!ゆっくし!『ぴょん!ぱりん!どぼん!』・・・」 「ゆっくちー・・・。ゆぅ?」×3 川は大量死フラグである。 「ゆびぇ、ごぼごぼ!ゆっぐごぼぉっ!だじゅげっ・・・!!」 「・・・!!・・・!!(みゃみゃー!ゆっくちたしゅけるわー!)」 「ゆぁーん!おきゃーしゃん、ゆっくちしちぇー!」×2 とてもゆっくりできる凍った川は、突然母れいむの足元から氷を奪い去り、 その冷たい水の中へと母れいむを飲み込もうと、自然の猛威を奮い始めた、 というように母れいむは思ったが、実際は川の真ん中あたりは特に氷が薄かったので、 母れいむのジャンプに耐えられず、足元の氷が割れてしまっただけである。 母れいむがソリを引くためのヒモをしっかりと噛んで離さず、 長女ありすも母を必死で引き上げようと、ヒモを発泡スチロール板の上から引っ張っているので、 なんとか母れいむの全身は水没を免れている。 だが、所詮は子ありす、母れいむとの体格差はいかんともしがたく、 水の中から母れいむを引っ張り出すだけの力はない。 まさに、絶体絶命の状況であった。 だが、そんな様子を不審に思い、なおかつ次女れいむと末っ子れいむの泣き声を聞いて、 異変に気付いた勇士達がいた。 「れいむがたいへんなのぜ!みんな、たすけるのぜー!」 「えい!えい!ゆー!!」×40 それは、氷の上で遊ぶ赤まりさ達を、危険が無いように河川敷から見守っていたまりさ達。 この川の堤防の斜面に横穴を掘って住みつき(迷惑)、 ゆっくり達を水難事故から救う使命を持つ、『レスキューまりさ』達であった。 ゆぉぉぉぉおおおお・・・・×40 ぽゆんっ!ぽゆんっ!ぽゆんっ!ぽゆんっ!ぱりんっ!ぼちゃん!・・・×40 「も・・ゆ・・ぐぢ・・・・」×40 10秒後、一斉に川の氷に突っ込んでいったレスキューまりさ達は、 その重みに耐えられなかった氷が割れてしまったせいで、全員水没死した。 レスキューまりさ達がもたらしたもの、それはれいむ一家の周囲全体の氷を割り尽くし、 救助をさらに困難にする結末、そして孤児となった大量の赤まりさ達だけであった。 「ゆぎ、ぎ、ごぼっ!ぐぢぃ、ぃ・・・」 「・・・!・・!・・・!!(れいみゅ!いもうとたち!いっしょにひっぱちぇー!)」 「ゆぁーん!おきゃーしゃん、ゆっくちしちぇー!」×2 だが、そんな様子を不審に思い、さらに次女れいむと末っ子れいむの泣き声を聞いて、 なおかつれいむ一家の周囲の氷が全て割られている状況をみて、異変に気付いた勇士達がいた。 「れいむがたいへんなのぜ!みんな、たすけるのぜー!」 「えい!えい!ゆー!!」×200 それは、氷の上で遊ぶ赤まりさ達を、河川敷で眺めてゆっくりしていたまりさ達。 この川の堤防の斜面に横穴を掘り(超迷惑)、川の水草を主食にする海の戦士(笑)、漁師まりさ達であった。 さすがに先ほど40匹の突入に耐えた部分の氷についてはこれ以上割れなかったが、 れいむ一家のところにたどり着くには足場が無い。 だがこれは、まさしく漁師まりさ達の得意分野である。 「おぼうしにのってたすけるよ!『・・・ちゃぷ』ぢべだいぃぃいいいい!?『ぐらり・・ぼちゃーん。』・・・」 お帽子に乗って救助に向かおうとした50匹近くの漁師まりさ達が、ほぼ同時にバランスを崩して川に転落した。 お帽子を挟んでいるとはいえ、川の水は水面が凍るほど冷たい。 寒さが苦手なゆっくりが、心の準備も無く水面に浮こうとすれば、 その水の冷たさにビックリしてバランスを崩してもしょうがないだろう。 「ゆべっ!ごぼぉ!ゆ、だずげで、ごぼごぼ!!」 「ゆっくりたすけるよ!このおーるさんにつかまってね!『がじっ!ぱりんっ!』ゆぴぇぇえええ!?」 ミイラ取りはミイラに・・・転落した漁師まりさを助けようとオールを伸ばして掴ませ、 氷上に引っ張り上げようとした別の漁師まりさ達だったが、 今度は引っ張り上げる側の漁師まりさ達の足元の氷が、2匹分の負荷に耐えられなくなり割れてしまう。 助け出そうとすれば引きずり込まれる、その引きずり込まれた者を助けようとして、さらに引きずり込まれる。 「やっぱりおぼうしにのってたすけるよ!つかまってね!『がじっ!ぐらり・・・ぼちゃーん。』ゆぼ、ごぼぉ・・ごぼ」 氷の上からでは危ないと思い、お帽子に乗ってから引っ張りあげようとしても、 やはり救助される側の重さと水の冷たさに耐えられず、救助する側はバランスを崩して水中に引きずり込まれていく。 氷上で遊び疲れた赤まりさ達が気付いた頃には、河川敷周辺に生きた親まりさは、一匹も残っていなかった。 ・・・そして母れいむが溺れて3分後、れいむ一家の周囲には、 肌色の丸いモノが240個ばかり水面に浮かぶ異様な光景が広がっていたのである。 一方れいむ一家はと言うと・・・ 「ゆぇーん、ゆぇ・・・ゆ?おにぇーしゃん。」 「ゆぁーん・・・どうしちゃの?」 「ありしゅおにぇーしゃんが、おきゃーしゃんをひっぱっちぇるよ!ゆっくちがんばっちぇにぇ!!」 「ゆ!しゅごーい。がんばっ・・ゆゆっ!しょーだよ!れいみゅたちもおてつだいしゅるんだよ!」 「ゆわぁ、おにぇーしゃん、あっちゃまいー!」 「ゆっへん!れいみゅはとっちぇもゆっくちしちぇるでしょー!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「・・・!!・・・!!(なんでもいいから、はやくてつだってぇぇ!)」 こうして結局、母れいむはおちびちゃん3匹が協力しての救助によって、 なんとか発泡スチロール板の上に引き上げられた。 そして、それからたっぷり40分後、本来水上移動の方法を知らない長女ありす達は、 周囲にたまたま浮いていた、まりさ種のお帽子から拾ったオールを使って無事対岸までたどり着いた。 もしも横着せずに橋まで回り道していたら、ちょうど今の到着位置から目の前にある道路を、 氷上遊びが出来ず残念そうにしながらも、5体満足元気いっぱいのれいむ一家が通っていたころであろう。 れいむ一家は何とか対岸に到着できた。 だが、長時間冷たい水中に漬かっていた母れいむは、 少し前からほとんどしゃべることもできずにグッタリしていた。 「ゆ゛・・・ゆぅ・・ゆ゛・・・・・・」 「みゃみゃー!ゆっくちげんきになっちぇー!」 「しゅーりしゅーり!しゅーりしゅーり!ゆぇーん、おきゃーしゃん、あっちゃかくならにゃいよー。」 母れいむの体は青ざめ、冷え切ってガタガタと震え、しかも表面はどろりと溶けかけており、 右目も両もみあげも、付け根からドロドロに溶け、抜け落ちてしまっていた。 残念ながら、手遅れであった。 「ごべ・・ね・・・お・・・びぢゃん・・・」 「ゆぁーん、ゆっくちしちぇー。」 母れいむ自身、自分の命が燃え尽きつつあることを自覚していた。 だから、母れいむは自分の命以上に大切にしていた宝物、おちびちゃん達の未来を守るため、 姉妹でも特に賢い長女ありすに、残りの命を振り絞って最後の言葉を残そうとしたのであった。 「ありず・・・あぢず・・・」 「みゃみゃ?みゃみゃー!」 「・・・ばりざに、ほいぐえん・・ぐり・・・・」 それは、まだ幼い3姉妹がおとなになるまで生き残る最良の方法を伝える言葉。 かつて母れいむがそうであったように、 『ほいくえん』に入り頼もしい保護者達の中で育ってほしい旨を伝えるものであった。 「みゃみゃ・・・ゆっくちりかいしちゃわ!」 「ゆ・・・ぐ・・・ぢでね・・・・・・び・・・」 母れいむは、おそらく野良ゆっくりでは幸運な部類と言ってよかったであろう。 少なくとも、我が子たちより先に永遠にゆっくりできて、しかも、遺言まで残せたのだから・・・ 「みゃみゃー!」 「おきゃーしゃーん!」 「ゆっくちしちぇよー!しゅーりしゅーり!しゅー・・・ゆぁーん。」 ・・・・・・。 「みゃみゃ・・・ありしゅがいもうちょたちをゆっくちさせりゅわ!」 そして、長女ありすは母れいむのメッセージをしっかりと受け取っていた。 そう、あの『ほいくえん』の保育まりさのように、妹達をしっかりと面倒見てあげてほしい、と言う、 母れいむからのメッセージを。 それが、どれほど困難であるか、そして、誤って受け取ったメッセージであると言う事を理解することも無いまま・・・・・・ ちなみにこの3時間後、『ほいくえん』にて。 保育まりさ達は、なんとかかんとか必死に駆け回って、 自分達のお布団に使えそうな量のエアクッションやら発泡スチロールチップやらを集め終えていた。 「みょ~ん。ようやくおふとん、集まったみょん。」 「もうクタクタだみょ~ん。」 「モタモタしてる暇なんて無いよ!みょん達もさっさとお布団敷いてね!」 もう外は夕暮れを迎えようとしている時間帯だ。 保育まりさも助手みょん達も、成体とはいえゆっくりである。 体の半分以上は毛皮にすら守られていない上、本来の習性に従うなら、冬ごもりが必要なほど寒さに弱い。 お布団も無しに冬の夜を過ごすなど考えられなかった。 「まりさー。いるー?」 と、その時、自分達を呼ぶ声に保育まりさ達が振り向くと、そこに一匹の成体ちぇん達がいた。 ちぇん達は、メソメソと泣いている数匹の赤まりさを連れてきている。 「まりさー。このおちびちゃんたち、おとーさんもおかーさんもいないんだよー。」 「(ゆぅ、このいそがしいときに・・・)ゆっくりわかったよ。置いていってね。」 「よかったよー。みんなー、きょうからここがおうちだよー。」 「・・・みんな?」 「ゆぁーん。まりしゃ、おきゃーしゃ・・・ゆっぐぢぃ。」 「みゃみゃー。ゆっくちできにゃいのぢぇ~。」 「まりしゃ・・・ゆぴゅぅ・・・ゆぴぇぇん。」 ちぇんが背後に声をかけると、ぞろぞろと出てくる事100匹近く。 大量の赤まりさ達が、ちぇんのつがいであろう成体ありすに連れられて、 泣きながら『ほいくえん』に入ってきた。 言うまでも無く、この赤まりさ達は、川で全滅した漁師まりさ達の忘れ形見達である。 両親や姉、お隣さん達をまとめて失って、河川敷から川を見て泣き続けていた所を、 ちぇんとありすが見つけてここまで案内してきたのであった。 「さすがまりさ、とってもとかいはね!じゃあ、あとはよろしくね!」 「みょ、みょん?これ全部?みょん?」 「わかるよー。たいへんだけど、まりさならだいじょうぶだよー。じゃあ、あとはよろしくだよー。」 「・・・なんなの?・・・・・・何があったのぉぉぉおお!?」 この日、保育まりさ達は、ほいくえんの拡張工事に追われた挙句、 せっかく集めてきた自分達用のお布団まで赤まりさ達に使われる羽目となり、 寒さに凍えつつお互いにすーりすーりしながら眠れぬ夜を過ごすことになったのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− そして、波乱の多かった一日が終わり、またゆっくり達が深い眠りに着く夜がやってくる。 れいむ一家、いや、今ではありす姉妹と言った方が正確かもしれない。 ありす姉妹は、母れいむがいなくなってすっかり広くなってしまったおうちに戻って来ていた。 おうちに帰ると、まずは発泡スチロール板を小さく砕いて、おうちの床に敷き詰める。 特におうちの一番奥は、普段眠る場所なので、こんもり山ができるくらい積み上げ、 一部を少しへこましてベッドらしきものまで作った。 「ゆわーい!ふーわふーわしちぇるにぇ!」 「ゆぅぅん!おふとんにもぐりゅと、あっちゃかーい!」 ぽよん!ぽよん! 「ゆふふ、おふとんのうえであしょぶのは、ときゃいはじゃにゃいわ。」 そして『ほいくえん』で勉強したとおり、350mlペットボトルに鍋に貯めていた雨水を入れて、 秘蔵の天然干し柿(地面に落ちて長く放置されていた柿)を放り込んで、長女ありすが体温で温める。 「ゆわーい!ありしゅおにぇーしゃん、ありがちょー!」 「ぺーりょぺーりょ、ちあわちぇー!」 「ゆふふ、たくしゃんあるから、ゆっくちのんでにぇ。」 「「ゆっくちー!」」 ホットあまあまも大好評。 これで今後は、妹れいむ達も『べんぴ』に悩まされる心配はなさそうだ。 ごはんも母れいむの分が必要無くなったので、数日分の蓄えもある。 母れいむのお手伝いをしながら色々知識を吸収してきていたので、体格がモノを言う、 たとえばケンカ等以外なら、長女ありすにも母れいむの代わりは務めれるであろう。 とりあえず今日のところは、長女ありすの母親デビューは及第点と言ったところだろうか。 「ありしゅ、みゃみゃのぶんまで、いもうとたちをゆっくちさせりゅわ!」 ありすは誓う。 自分が妹達を立派に育て上げてみせると。 「ゆっくちみててにぇ!みゃみゃ!!」 その誓い、その決意が、小学生の気まぐれな暴力にもかなわない、 限りなく無力なものである事に気づくことも無く。 「おにぇーしゃーん!ゆっくちしゅーやしゅーやしようにぇ!」 「ゆふふふ。ありしゅも、ゆっくちしゅーやしゅーやするわにぇ。」 「ありしゅおにぇーしゃん・・・あっちゃかーい。」 「しゅーりしゅーり・・・」 いつまでこの幸福が続くのか、それは、人間さんでもわからない。 ゆっくりは儚く、弱く、どれだけ保護してやったとしても簡単に自滅していくのだから。 長女ありすもいつかは気づくだろう、自分と、ゆっくりの無力さに。 だが、少なくともこの夜の長女ありすの寝顔は、姉として、母として、 期待と、希望と、決意に満ちた、とてもゆっくりした表情を映していた。 長女ありすは信じていたのだ。 自分と、自分の妹達が、いつかきっと本当の意味でのゆっくりを手に入れられると。 根拠などなにも無い。 だが、それでいいのだ。 ありすもまた、何の変哲もない、一匹のゆっくりにすぎないのだから。 挿絵 by嘆きあき 餡小話掲載作品(またちゃんと整理します。) 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 753 原点に戻ってみる ふたば系ゆっくりいじめ 762 秋の実り 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけはそうでもない) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道(おまけ) 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 734 未成ゆん(おまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 678 飼われいむはおちびちゃんが欲しい(おまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけ) 夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけ) 夏-1-7. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 冬-2. 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(仮) ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた ふたば系ゆっくりいじめ 807 家出まりさの反省 その他(舞台設定のみ共有) ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 854 ごく普通のゆっくりショップ ふたば系ゆっくりいじめ 873 ゆっくり向けの節分 D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 唐草はこれだけ色々体験しといて鬼威惨との初対面あれだったのかよwww -- 2015-09-03 01 19 24 このれいむには母性(笑)があまりないっぽいな むしろこれなら母性に近い -- 2013-11-30 15 17 20 保育まりさとみょんが良い奴すぎるんだけどこいつらなんでこんなことしてるんだ -- 2013-07-31 14 07 02 まりさドンマイすぎるwwww -- 2011-12-04 19 33 10 100を超えるゆっくりの大群が迫り来る光景。虐待鬼威山が見たら狂喜乱舞するんだろうか? -- 2010-12-14 03 07 57 早く続きが読みたいです・・・・・・ -- 2010-11-26 10 17 21 レスキュー(笑) 思わず吹いたわww -- 2010-11-22 22 29 22 250匹がアホやって死ぬとかワロタ -- 2010-11-07 19 33 06 あぁ、カス饅頭が街を汚す話か -- 2010-10-22 12 38 16 レスキューまりさのあほぶりに吹いた -- 2010-08-24 23 43 42 こいつらには是非不幸のどん底に堕ちてもらいたい。ほんの少しでも幸せになどなるなよ。 -- 2010-08-24 21 19 10 唐草れいむはゆっくりプレイスに辿り着けたね -- 2010-08-17 18 57 06 幼稚園や小学校低学年向けの教材として使えそうなくらいの良い作品だなぁ。 それと、唐草れいむ…ここが君の原点か。…苦労したんだね。 -- 2010-07-09 22 36 27 そうか・・・末っ子れいむ 君があのれいむだったのか -- 2010-06-27 20 28 34
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2359.html
まりさの思い出 7KB 虐待-普通 愛で 飼いゆ 野良ゆ 現代 虐待人間 愛護人間 雪原のまりさの続編です やはり短いです 『まりさの思い出』 虐待普通 俺設定満載です 『雪原のまりさ』の続きです 『まりさもおにいさんみたいにおもいでさんをとりたいんだぜ』 撮影旅行を終え帰宅して何を思ったのかまりさが突然こんな事を言い出した。 しかし自称プロのカメラマンの飼いゆであるのだから写真に興味を持ってもらう事は嬉しかった。 ゆっくりの視点での写真にも興味が湧いたので実験的に撮らしてみる事にする。 『ぐぎぃ・・・・ゆゅ・・・おもいん・・・だぜ』 判っていた事ではあるがデジタル一眼レフはゆっくりには重すぎた。 通販で購入したペン型のデジカメを改良する事にする。 まずはレンズの場所だが視点を再現するにはまりさの目の付近につけないとならない、これは帽子の縁に固定する事にした。 レンズが帽子についた時点で本体は帽子の中に入れて固定、リモコンスイッチはおさげに括りつけて咬む事でシャッターを切る。 試作であり耐久性は後日の課題としてまりさにテスト撮影をしてくるように言うと喜んで散歩に出ていった。 「さてはて・・・・どんな物を撮ってくるのやら・・・・楽しみのような不安のような」 まりさはとりあえず何時もの散歩コースを回る事にした。 まずは近くに居ついているありすに出会う。 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!』 『ありすをまりさのかめらさんでとらしてほしいんだぜ』 『かめらさん?』 人の道具の知識は無い野良であるありすは首を傾げる。 『おもいでさんをかみさんにのこすどうぐなんだぜ』 『とかいはねおねがいするわ』 『まかせるんだぜ』 大雑把な説明であるが同じゆっくりだからか何故か通じる。 『ちーずなんだぜ』 ブロォォォォォー ぶちゅ ォォォォォォォォ カシャ 『ゆ”ゆゅゅ!ありすぅぅぅぅっぅぅ!!!』 道路で撮影回なぞをしたが為にありすは車に轢かれてしまった。 気を取り直し散歩を再開する。 今度はここれでは見た事のないれいむを見つけた。 今度は離れた場所から撮影する事に・・・・ 『じじぃはきゃわいぃれいむのどれいにしてあげるよかんしゃしてね』 「・・・・・・・・。」 『ぐずはきらいだよ!はやくあまあま「死ね!」ゆ”ゅゅゅゅ!!!』 カシャ れいむは鬼井山に潰されてしまった。 『まただめだったんだぜ・・・・』 どうも上手く撮影に成功しない、落ち着いて撮れるようにこの時期はまだ人のあまり来ない河川敷で頑張る事にしてみる。 まだ冷たい風が吹くためか人はまったくいなかった。 川端まで行くと水面にプカプカと浮かんで野良まりさが水草を取っている。 ここなら鬼井山も居ないし自動車も来ない、これなら!とまりさは野良まりさを被写体にする。 『まりさ~ゆっくりしていってねぇ~』 『ゆゅ?ゆっくり・・・ゆ”ゅゅ!!おーるさんゆっくりもどって・・・』 ドポン カシャ まりさの知り合いのいつも元気一杯のちぇんが撮影しようとしていたまりさを見つけ元気に挨拶する。 これを野良まりさが反応してしまいオールを落としてしまい慌てて川に落ちてしまった。 『ゆゅ・・・またしっぱいなんだぜ・・・』 『まりさはなにやってるの?わからないよ~』 『ゆ?まりさはおもいでさんをあつめているんだぜ』 『おもいでさん?わからないよ~』 やはり野良には道具に対する知識が無いと言うかまりさの説明のしかたが雑だった。 その後、雰囲気で理解したのかちぇんも撮影する事になった。 今度は普通に河川敷に設置してあるベンチの上でちぇんを撮る。 『うごかないでほしんだぜ』 『わかったよ~』 『ちーずなんだぜ』 バサバサバサ カプ バサバサバサバサ~ カシャ 『わがないよぉぉぉ~』 撮影する瞬間にちぇんは烏に攫われていった。 『ゆ”ゆ”!じぇーーーーーーーーーん』 何度やっても撮影に成功しないどころか仲間を何匹も失っていく、まりさは少し落ち込んでいた。 落ち着くためにいつもの公園で休憩する事に・・・・・ 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね・・・』 公園には野良が沢山住み着いてはいたが大半は知り合いである。 まりさを見かけた仲間は皆まりさに声をかけてくれる。 流石に今日は友達2匹を亡くし、見知らぬとは言え他のゆっくりが永遠にゆっくりしてしまう瞬間を目撃してしまったのだから元気がなかった。 『むきゅん?どうしたのまりさ?』 ぱちゅりがまりさに元気がないのを気にかけてくれた。 『まりさにはおもいでさんをのこすしかくがないんだぜ・・・・』 『むきゅうぅぅぅ・・・・』 また経緯をすっ飛ばした返答をするまりさ でもまりさが落ち込んでいるのは分かってはくれたようだ。 『まりさはわるくないとぱちゅはおもうわ』 『でもみんなえいえんにゆっくりしちゃったんだぜ・・・・』 詳しい事情を聞いたぱちゅりーはまりさを慰めてくれた。 『むきゅん!ちぇんたちはうんさんがなかっただけよ。うたがうのならぱちゅをおもいでさんにしてみて』 ぱちゅりーはまりさに自ら被写体になる事を申し入れる。 まりさはぱちゅりーの厚意が嬉しかった。 『わかったんだぜ!おねがいするんだぜ』 ぱちゅりーを撮る事で名誉挽回のチャンスを貰う事にした。 まりさは今度こそカメラにおもいでさんを残すべく安全で確実な場所を探す。 考えに考えぬいた結果、ぱちゅりーをまりさの家に連れて行きおにいさんに手伝って貰う事にした。 『まりさのおうちまできてほしいんだぜ』 『むきゅん。わかったわ』 こうして二匹してポインポインと跳ねて帰宅した。 自宅につくと撮影した写真の整理をしていたお兄さんに説明し手伝って欲しい事をお願いする。 まりさのカメラに写っていたものを確認したお兄さんは思わず呟く 「お前は決定的瞬間を撮る才能が有るなぁ~」 写っていたのは・・・・・ タイヤに身体の半部を踏まれ顔が限界まで中身のカスタードで膨れて弾ける瞬間のありす 鬼井山に真上から踏み抜かれて餡が目口から噴水の如く吹き出ているれいむ 半身を水面に突っ込み沈む瞬間のまりさ 烏の嘴に咥えられる瞬間のちぇん どれも人でもピンポイントでは撮れない写真ばかりだった。 しかしこんな事でまりさの自信を無くしたくはないのでお兄さんはまりさの撮影を手伝う事にする。 まずはお兄さんの静物撮影用の作業代にぱちゅりーを乗せる。 そしてまりさが撮りやすいように丁度良い高さに撮影の台を作ってやった。 「これならどうだ?」 『ゆぅぅ~ありがとうおにいさん。これならおもいでさんをこんどこそのこせるんだぜ』 感謝の言葉を述べるまりさ、今度こそ撮影に成功しそうだ。 「ぱちゅりーは動くなよ、悪いなまりさにつきあわせてしまって」 『むきゅん!いいのよおにいいさん、ぱちゅはまりさのおともだちだもの』 『ゆゆゅ~ありがとうなんだぜ~』 こうして準備が整いカシャカシャと何度もシャッターを押すまりさ。 できた写真をすぐにプリントアウトしてやりまりさのベットの側に張ってやった。 『ゆゅ~ありがとうなんだぜおにいいさん。ゆっくりできるんだぜ~』 『むきゅん!とてもゆっくりしてるわ~』 どうやらぱちゅりーもまりさも満足できたようだ。 撮影も無事終わりお兄さんはまりさに尋ねる。 「でまりさはこのままぱちゅりーに帰ってもらう気か?」 『ゆゆ?』 理解できない様子のまりさ 「なんならぱちゅりーも置いてやってもいいぞ、なかなか賢そうだし撮影旅行に行っても留守番くらいできるだろ」 お兄さんの提案に驚き喜ぶまりさに対しぱちゅりーは困惑した様子で尋ねる。 『ぱちゅはのらなのよ?いいのおにいさん?』 「あぁ面倒みるのが一匹からに二匹になった所で手間は大して変わらないし、これだけまりさを事を思ってくれる友達だ大事にしてやらんとな」 こうしてぱちゅりーも愛でたく飼いゆとなる事となった。 予想どうりこのぱちゅりーは賢く少々の撮影旅行で家を空けてもしっかり留守番をちゃんとこなしてくれた。 そのうちまりさとの間に子供もできるだろう、そうなれば出かけても寂しくもなくなる。 まりさの最初の作品は被写体と共にまりさの宝物となった。 雑誌の裏に載っていた通販のペン型カメラを見て思いつきで書きました。ゆ虐がないとゆっくりできなとあったのでどうにか加えられないかと思案した結果こう言う形になりました。 あいかわらず可笑しな文章ですがご了承ください。 これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 最後のほうぱちゅりーを飼ってあげたお兄さん優しい -- 2017-01-27 17 27 55 あばばばばっばあばばば -- 2012-09-21 19 32 54 愛でと虐待のバランスがいいね! -- 2011-10-09 21 30 14 呪われてんじゃねえかってぐらいの不幸の連続w 面白かった! -- 2011-09-28 14 53 39 しゃしんにうつるとたましいさんがとられるよ! という噂がゆっくりの間にまことしやかに広がりそうだ -- 2010-12-12 16 06 42 ゆっくりが話す近距離かつ同じ目線 人間には難しいな でもこれって、頭の良いゲスと取引して ゲスにカメラセット→街中をローアングルで撮影し放題→桃色の思い出さんは盗撮お兄さんのあまあまと交換 って犯罪の臭いがぷんぷんしてくる -- 2010-09-19 18 00 00 このまりさ天才だわw ぱちゅも野良なのに賢くて可愛いな これからも、(ゆ虐的な意味で)素敵な思い出さんwを撮ってくれまりさw -- 2010-07-28 04 08 10 途中まで、被写体を不幸にするカメラかと思った。木曜の怪談みたいな。 -- 2010-07-19 21 03 28
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/934.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 439 ゆっくりほめ/コメントログ」 こんなクズ野郎にふらんちゃんは渡さん。 -- 2010-06-29 23 22 40 ↓世界中のふらんを買い占めれる財力を手に入れてから言いたまえ。 -- 2010-09-15 02 04 56 というかなぜ十四代目まで我慢したんだよ愛で太郎w あと七孔噴餡は是非みてみたいなw ただゆっくりには耳の穴と鼻の穴がないから七孔は難しいだろw -- 2010-11-01 05 37 46 ふむふむ江戸か…… って思ってたらいきなり火炎放射器とか言いだすから噴いたw 出すなって意味じゃないよ決して -- 2011-04-25 15 19 01 ↓2 穴を増やせば良いではないか -- 2011-12-31 13 22 30 ↓頭やわらかいね -- 2012-06-17 00 29 13
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/993.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 468 ありす観察日誌/コメントログ」 こういう考察もの大好きだわ -- 2014-12-27 21 09 27 おもしろい内容やな! 発症原因も回復原因も不明って怖いな。。。gkbr。。。 -- 2018-04-12 17 34 37